在庫循環で見ると米国の景気拡大期はそろそろピーク?

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小野田慎氏のコラム。株式、為替、コモディティ相場のトレンドや、今後想定されるシナリオと投資戦略。eワラントはもちろん、他の金融商品を使った投資戦術などをお届けします。

世界的な株高や強い経済指標の発表が続いていていますが、米国の好景気はどこまで続くのでしょうか?景気のサイクル、つまり景気循環には長期から短期にわたるものまでいくつかの種類がありますが、その中で短期の景気循環として、企業の在庫に注目した在庫循環があります。

景気が良いときはモノが売れるので企業が生産や出荷を増やしても在庫は積み上がることはありません。景気が後退してくるとモノが売れなくなるので在庫が徐々に積み上がっていき、企業は生産や出荷を減らしていくことになります。そして景気が再び回復傾向になれば在庫が足りなくなってきて、企業は再び生産や出荷を増やしていくという循環です。

図は米国の在庫と出荷の関係を表したものです。この図では縦軸に在庫の前年同月比を、横軸に出荷の前年同月比を表示しています。図中の上半分は在庫の増加、下半分は在庫の減少、右半分は出荷の増加、左半分は出荷の減少となり、右上は景気拡大期、左上は景気後退期、左下は景気停滞期、右下は景気回復期に分けることができます。さらに斜め45度の線を引くと、右上の景気拡大期と左下の景気停滞期は序盤と終盤に分けることができます。

 

この在庫循環図で見ると米国は2015年から2016年の前半は景気停滞期にありましたが、2016年の後半に一気に景気回復期に入ったことが分かります。2017年は9月までのデータが図に反映されていますが、2017年は年初から景気拡大期にあります。しかし、2016年は10月から12月の出荷がプラスに転じて左下から右上に動いたり、2014年は11月から12月に出荷がマイナスに転じて右上から左上に動くなど、在庫循環で見ると数カ月のうちに急激に景況感が変わることがあります。9月時点では景気拡大期の真っ最中といったところでしょうが、今年の年末には景気拡大期も終盤に差し掛かってくる可能性があり、警戒が必要かもしれません。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

 


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