今週の発表の失業率に注目

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小野田慎氏のコラム。株式、為替、コモディティ相場のトレンドや、今後想定されるシナリオと投資戦略。eワラントはもちろん、他の金融商品を使った投資戦術などをお届けします。

今週は6日に3月の米失業率が発表される予定です。前回2月の米失業率は4.1%であり、昨年10月から5カ月連続で4.1%と横ばい傾向が続いています。6日発表予定の3月の米失業率の市場予想は4.0%(出所:ロイター)ですので、米失業率の低下、つまり雇用環境の改善が予想されています。

 一般に、景気拡大期には雇用環境が改善し、失業率は低下傾向となります。反対に景気低迷期は雇用環境が悪化し、失業率が上昇傾向となります。なお、単に失業率が「低い」のと「低下傾向が続いている」の意味合いは異なります。失業率の「低下傾向が続いている」のであれば景気拡大期と言えますが、失業率が「低い水準でとどまっている」場合は、景気拡大が止まったピーク状態を示している可能性があります。

 図は米国の失業率、失業率の5ヵ月の移動平均、NYダウ平均株価の月次データです(2018年3月は29日までのデータです)。移動平均も表示しているのは失業率が上昇傾向にあるのか、低下傾向にあるのか、トレンドを見るためです。長期的な視点で見た場合、米国の株式相場は米国の失業率と反対に動く傾向があり、失業率が低下傾向にあるときは株価は上昇傾向にありますが、失業率の低下傾向が止まり、移動平均が横ばいから上昇傾向になるとその後に米国株が下落していたことが分かります。

 長期的な米国の株式市場の動向を考える上で、失業率が「低下傾向」にあるのか、それとも「低い水準でとどまっている」のかを確認したほうが良いでしょう。5ヵ月連続で横ばいが続いていますが、上昇に転じるのか今週発表される失業率の動向には注視したいところです。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。


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