2018年第2四半期の米国家計債務が過去最高を更新

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小野田慎氏のコラム。株式、為替、コモディティ相場のトレンドや、今後想定されるシナリオと投資戦略。eワラントはもちろん、他の金融商品を使った投資戦術などをお届けします。

ニューヨーク連銀が8月14日に公表した2018年第2四半期の米国の家計における負債残高は13.29兆米ドルとなり、データを取得できる2003年以降で過去最大を前四半期に続いて更新しました。内訳を見ると自動車ローンが1.24兆米ドルと2003年以降で最大となりました(図1)。

 家計の負債残高の内訳として一番大きいモーゲージローンは2008年第3四半期に9.29兆米ドルを記録しています。モーゲージローンといえば2007年から2008年に表面化したサブプライム問題です。これは債務返済能力の低い層(サブプライム)向けのローンの焦げ付きでした。当時は不動産価格の上昇を背景にサブプライム向けの不動産を担保とするモーゲージローンが積み上がっていましたが、不動産価格の下落によってモーゲージローンの延滞や債務不履行が増え、株価の下落を伴い金融危機に発展していきました。

 2018年第2四半期のモーゲージローンの残高は9.00兆米ドルなのでサブプライム問題が表面化したときに比べるとまだ低い水準ですが、徐々に増えてきています。

 また、ローン債務の延滞状況(図2)については全体的には改善しているように見えますが、2016年第4四半期から債務不履行の割合が増加傾向にあります。

 債務不履行に関連して、差押え件数と破産件数について見てみると(図3)、差押え件数は横ばい傾向にありますが、破産件数は2018年第2四半期に22万4,900件と2015年第3四半期以来の件数となっており、前年同期比で見れば2013年第3四半期以来のプラスとなっています。危機と言える高い水準ではありませんが、今後もこの傾向が続くのか注意が必要でしょう。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。


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