満月・新月と株式相場の関係は?

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土居雅紹のコラム。株式、為替、コモディティ相場のトレンドや、今後想定されるシナリオと投資戦略。eワラントはもちろん、他の金融商品を使った投資戦術などをお届けします。

満月・新月と株式相場の関係は? (2015/04/20)

 天体の運行と相場の関係に興味を持つ方は多く、太陽、月、水星、木星、土星などの位置と値動きについて様々な見方があるようです。

 

なかでも、潮位の変化に目に見えて影響を与える月は、「満月に出産が多い」、「狼男の伝説は満月に妙な行動をとる人が増えることから生まれた」、「カニは満月に脱皮する」、「ウミガメや珊瑚は満月に産卵する」と地球上の生物の行動に影響を与えています。このため、満月や新月といった月の周期が人間の深層心理に影響を与え、その結果、株式相場の値動きに一定の傾向が生ずるという見方があるものと推測されます。

満月・新月に株式相場は上がる?下がる?

満月の時には太陽・地球・月の順、新月の時には太陽・月・地球の順で一直線上に並ぶので、太陽と月の引力が同方向に働いて地球の海水への引力が最大になります。この結果、潮位の変化が大きくなる大潮と呼ばれる時期は、満月・新月当日を含めた3、4日間(月齢により時折前日も含まれます)になります。そこで、1999年1月から2015年3月までのTOPIXの価格変化(日足、終値ベース)と、満月(当日のみ)、新月(当日のみ)、満月の前日から2営業日後(概ね大潮と一致するので以下「大潮」)、新月の大潮の4つについて、有意な関係が見られるか調べてみました。1999年からにしたのはITバブルとサブプライムバブルを含めた期間で検証する必要があると考えたからです。

結果は、「新月の大潮にTOPIXは1日当たり0.14%程度上昇する傾向がある」(有意水準3%)というものでした。満月、新月、満月の大潮については統計的に有意な関係は見出せませんでした。

図1は1999年1月から2015年3月までの、「新月の大潮の日」とそれ以外の日のTOPIX騰落率(前日比)です。2002年と2007年は新月の大潮の方がそれ以外の日よりも平均して大きく値下がりしていますし、2008年は新月の大潮の日は“平均してみれば下がり難い”ものの上昇してはいません。しかしながら、それ以外の年は新月の大潮は平均して大きく上昇していたようです。そう考えると、ボックス相場と上昇相場なら新月の大潮は上昇しやすいという可能性もあります。

なお、平均して0.14%のリターンはTOPIXが1600ポイントだとすると、わずか1日当たり2.24ポイント、日経平均を2万円として換算すると28円に過ぎません。また、新月の大潮は月に3日か4日しかなく、それが取引所営業日とは限らないので、取引が可能なのは月に2、3日だけです。ただ、日計り売買や2日程度のスイング取引で株価指数の買いポジション(ロング)なら勝てる可能性が高そうなので、覚えておきたい相場のマメ知識といえそうです。

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満月・新月は株式相場の転換点なのか?

月の満ち欠けの周期(朔望周期と言われ約29.53日)と株式相場について、満月や新月に株価が動くのではなく、相場の天井や底、つまり転換点になりやすいという説もあるようです。これは相場が循環するものと考えるなら、これが月の満ち欠けになんらかの関係があるはずという推測に基づいていると思われます。

この検証を行う場合、何をもって転換点とするか数値で定義しにくいことが問題となります。そこで、検証対象の前〇日と後〇日の騰落率を比較し、これが逆方向であるかどうかを調べました。例えば、過去5日間の騰落率が+3%、検証日後5日間の騰落率が+2%だとすれば、同じ方向に動いているので転換点ではなく、+2%と-1%であったとすれば逆方向なので転換点あるいは転換点付近であったといえます。

そこで1999年1月から2015年3月までの期間で、満月、新月、満月の大潮、新月の大潮の4つについて、検証日後の△日間のTOPIX騰落率÷検証日前△日間のTOPIX騰落率を、5日間・10日間・20日間の各期間で調べてみました。

結果は、「満月の日はその10日前と10日後を比較した場合、平均して約4倍も逆方向に動くので、相場の転換点となっている可能性が高い」(有意水準3%)というものでした。ただ4倍というのは、満月前にほとんど動かなければ、その後の動きは簡単に4倍になるので大きさそのものよりも方向に注目すべきと思われます。なお、それ以外の新月、満月と新月の大潮、5営業日と20営業日には統計的に有意な関係は見出せませんでした。

図2と図3は同期間のTOPIXの推移と満月の日を示したものです(計測期間を2分割しています)。これらを見ると、毎回ドンピシャという訳ではないものの、分析どおり満月が株価の極小、極大値と重なることが多いように見えます。なお、月が地球を回る軌道が楕円形で、その軌道自体が8.85年の周期で回転していることもあり、同じ満月といっても地球との距離が異なるためにそれが何らかの影響を与えている可能性もあります(この影響は未検証です)。

仮に、満月が前後10営業日で見た場合の相場の転換点となりやすいと考えるのであれば、満月前日までに、それまでの株価指数の値動きと逆方向のポジションを採り、満月の10日後に手仕舞うという手法が有効と思われます。具体的には、TOPIXと日経平均の相関が高いと言う前提の下で、満月前の10営業日の間に相場が上昇していれば、TOPIXや日経平均を対象としたeワラントのプットやマイナス3倍レバレッジトラッカー、ミニ株価指数先物のショート、相場が下落していればコール、プラス5倍レバレッジトラッカー、ミニ株価指数先物ロングのポジションを採る手法となります。

ちなみに、今後半年の満月は5月4日、6月3日、7月2日、7月31日、8月30日、9月28日、10月27日となっています(出所:国立天文台HP)。

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(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)
eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)


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