半年投資を週ベースにしてパワーアップ!:43週に買って翌年18週に売る「半年投資改」(2015/09/07)

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土居雅紹のコラム。株式、為替、コモディティ相場のトレンドや、今後想定されるシナリオと投資戦略。eワラントはもちろん、他の金融商品を使った投資戦術などをお届けします。

半年投資を週ベースにしてパワーアップ!:43週に買って翌年18週に売る「半年投資改」(2015/09/07)

毎年11月から翌年4月末頃まで株式相場が堅調となり、夏から秋にかけては相場が軟調になることが多い「半年効果アノマリー」は今年もかなり当てはまっているようです。

一方、1ヶ月間の値動きに関して言えば、「毎月7日から13日頃に下落」する傾向があり、「毎月25日~月末に上昇」しやすいという月中アノマリーがあります。

そこで、月末に高いなら購入タイミングを前倒しにして二つのアノマリーを組み合わせ、より高いパフォーマンスを追及する余地がないか調べてみたところ、「第43週末(10月半ば)に日本株を購入して、翌年18週(4月末か5月第1週)売却する投資戦略」(半年投資の改良版)が有望ということが分かりました。

週ベースでアノマリーを探ってみたら

図1は1995年から2015年8月までの毎年の応答週(1年のうち第何週目にあたるか)の週次のリターンの平均値を示したものです。これを見ると第18週(4月最終週か5月第1週)までは相場が堅調なものの、第19週から崩れやすいことが分かります。その後5月は軟調で、6月後半はなぜか堅調なものの、その後は再び9月まで軟調となっています。ここで興味深いのが第40週が9月最終週のときは大きく上げている一方、第40週が10月第1週になるときはパフォーマンスが悪いことです。10月は総じてパフォーマンスが悪い週が多いものの、第44週が10月の最終週となる場合は大きく上昇しています。その後は年末まで総じて堅調です。

ここで半年投資を前提に投資タイミングの微調整を考えた場合、筆頭候補は大きく下げている第43週(10月半ば)です。というのは大きく下げた週の金曜日に買えば安く仕込むことができるからです。同様に10月に大きく下げる第41週も注目されます。なお、「5月に売って…」という投資格言のアメリカ版は「ハロウィン(10月末)に相場に戻って来い」ですが、イギリス版では「9月半ばに相場に戻って来い」となっています。その意味で、9月半ばに当たる第38週と第39週も株式を買い始めるのに良いポイントとなっている可能性があります(図中緑の横線の区間に株式を保有し、その他の期間はキャッシュにしておくイメージです)。

doi-20150907-1

半年投資改:従来の半年投資を週ベースに変更してパワーアップ!

図2は1995年1月から2015年8月までの期間で、「TOPIX運用」と「従来の月次ベースで10月末に買い、4月末に売る半年投資」、「第43週末買い・翌年第18週末売り」、「第41週末買い・翌年第18週末売り」、「第39週末買い・翌年第18週末売り」、「第38週末買い・翌年第18週末売り」、の計6つの戦略の累積リターンを試算したものです(配当・税金・売買手数料を考慮せず)。

この20年間には、ITバブルとサブプライムバブルがあり、また、アジア通貨危機、ロシア危機、りそなショック、リーマンショック、ユーロ財政危機などの多くの暴落局面ががありました。その間のTOPIX(図中黒ライン)を見ると、20年間大きなボックス圏にあり、結局20年前と同水準にあります。

この時、相場が弱くなるアノマリーがある月にポジションを採らない従来の半年投資では、同期間で2倍強(図中赤チャート)になっていました。

一方、週次ベースの戦略に切り替えて、第43週(10月末)に買って、翌年第18週(4月最終週か5月第1週)に売却する戦略では、同期間に3.1倍にもなっていました。年間の売買回数は全く同じ年2回(買って売るだけ)、保有期間もほぼ同じなのに、たった数週間保有期間を変えるするだけで大きなパフォーマンスの違いが出ました。

第41週(10月上旬)スタートの戦略(図中青ライン)はそれに準ずるパフォーマンスで2.4倍だったのですが、9月半ばの第39週や第38週スタートという戦略では月ベースの従来型半年投資と同程度のパフォーマンスでした(それでもかなり優秀です)。

doi-20150907-2

早速今年から使ってみるなら

2014年の第43週は10月24日で、「黒田バズーカ」第二弾の直前で買いタイミングとしてはバッチリでした。また、2015年の第18週は5月1日だったので、その後の最高値は取れなかったものの悪くない売却タイミングだったといえます。そして、2015年の第43週の応答日は10月23日(金)で、翌年2016年の第18週は4月29日(金)となります。

仮に2015年~2016年にかけてもこの戦略が有効と考えるなら、第43週にTOPIX ETFやTOPIX連動投資信託を購入し、翌年第18週での売却することが一案と思われます、なお、レバレッジトラッカーなら資金効率が良い投資ができるのですが、現時点で最も満期が長くてレバレッジが低めな日経平均プラス5倍トラッカー17回(権利行使価格16,000円、2016年4月13日満期))でも2週間ほど満期が足りないので、他金融商品と組み合わせて使うと良いと考えられます。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)
eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)


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