☆トルコリラ炎上、トルコ総選挙を映す
- 2015/6/8
- 佐藤りゅうじブログ

8日の外為市場では、7日のトルコ総選挙で与党の公正発展党(AKP)が、政権発足以来、初めて過半数割れの見込みとなったことを受けて、トルコリラが暴落しています。
5日終値と8日の始値は以下の通りです。
ドル・トルコリラ、
5日終値:2.6607トルコリラ→8日始値:2.7515トルコリラ(リラが約3.5%下落)
トルコリラ・円
5日終値:47.18円→8日始値:45.53円(リラが約3.6%下落)
トルコリラ・円の3.6%の下落をドル・円で考えると、仮にドル・円の5日の終値が125円だとすると、8日の始値は120.50円ということになります。どれだけ凄まじい下げか、お分かり頂けると思います。今朝は、強制ロスカットのメールが舞い散ったことでしょう。
・取引の目的を明確に!
トルコリラに限らず、南アランドなどもそうですが、高金利通貨というのは、それなりの理由があって金利が高くなっています。政治・経済・社会環境が不安定な場合が、ほとんどです。いわゆる、カントリーリスクです。日本の超低金利に見慣れていると、10%を超えるような、金利は非常に魅力的にみえます。FXの取引をしていて、毎日数百円ずつチャリンチャリンって入ってくると思うと、つい高金利通貨をロングしがちですが、金利分の利益を吹っ飛ばすのに、一秒もいりません。高金利通貨を取引する際は、そのあたりをことを考えて、取引する必要があるとか思います。
具体的には、レバレッジを下げて、5%、10%の下げには耐えるような気持ちで臨むべきでしょう。ちなみに、私、個人としては、最近は金利を取りに行くとはしていないのですが、以前、やっていた時は、レバレッジは2倍程度していました。ほんと、外貨預金感覚でやっていました。通貨は、オージーやキーウィといった通貨に絞っていました。新興国は、怖くて手が出ませんでした。