トランプ砲炸裂、ただ米中貿易協議の合意は遠いか

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またしても、トランプ砲がさく裂した。トランプ米大統領が中国の習近平国家主席が電話会談をし、G20に合わせて、米中首脳会談を行うとのことだ。これで米株は、ダウが353ドルもの急騰となった。一方、債券市場は、利回りが低下(価格は上昇)と米中貿易問題に対して慎重な姿勢を崩していない。為替市場もこれを映してか、値動きは限られた。

しかし、トランプ米大統領は、自身のブランディングに余念がない。電話会談について発表した18日は、オーランドでトランプさんの次期大統領選出馬を表明する大集会が行われる日だ。同集会に合わせて、電話会談を行い、株価を押し上げた。S&P500など、史上最高値更新が目前となった。「私に任せておけば、米経済は大丈夫」と有権者へのアピールだ。

ただ、債券市場が示す通り、事態はそう簡単ではなさそうだ。今回の次期大統領選の出馬表明の場所にフロリダを選んだのも、そのあたりが背景にありそうだ。フロリダ州は、スイングステート(または、パープルステート)と呼ばれ、共和党・民主党の支持率が拮抗し、選挙ごとに勝利する政党が変わる州だ。実際、2000年の大統領選では、投票の数え直し、そして訴訟にまで発展した。大票田である同州で勝利することは、大統領に椅子に大きく近づくことを意味している。

現在、一部の調査によると、トランプ米大統領は、民主党のバイデン氏、サンダース氏の両民主党予備選候補者にフロリダ州での支持率で後れを取っている。少なくとも、トランプ米大統領の選対本部は、これを問題視しているだろうし、それゆえ、出馬表明をオーランドで行い、そして、米中貿易問題の進展というカードをちらつかせた。

では、実際に来週の大阪でのG20での会合が、米中貿易協議を合意に向かうのだろうか。おそらく、答えは「No」だ。昨日の米株急騰をご覧いただけわかるように、米中貿易問題の進展は、株価に与える影響大だ。まして、米中貿易協議が合意となれば、ダウ平均の急騰は、昨日の比ではないだろう。つまり、トランプさんにとっては、それだけ重要なカードであり、切り札と言ってもいい。そんな重要なカードを、大統領選から一年以上も前のこの時期に切ることはないだろう。

G20に合わせて行われる米中首脳会談では、「お互い有意義な会談をもてた。交渉は前進している」といった内容の声明を出し、そして、しばらくすると、「中国との間には、まだ隔たりがある」といった具合になるとみている。トランプ氏としては、なるべく、大統領選の終盤に引き付けてから、米中貿易協議合意というカードを切るつもりだろう。

なお、米中貿易協議が進展する可能性が出てきたことにより、今日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが実施される可能性は、ほぼなくなったとみる。焦点は、声明やドットチャートになる。声明等で、先日の講演のように「貿易緊張で必要なら利下げの可能性閉ざさない」といった内容になれば、株価にとってはプラス材料となる。為替相場にとっては、将来的な利下げに繋がることから、ドル売り材料になるだろう。

ただ、昨日、ドラギECB総裁は講演で、RBAは議事録で、利下げについて言及しており、ユーロやオージーは買われにくい。そうなると消去法的に、円買いにむかいやすいので注意したい。投資として考えれば、クロス円のショートに妙味がありそうだ。


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