4月9日のポイント・・・リスクオンは継続か、新規失業保険申請件数に注意
- 2020/4/9
- 佐藤りゅうじブログ

なんだか分かりにくい相場となってきた。大きくみると、株式相場が堅調、債券相場は下落(利回りは上昇)、ゴールドが上昇ということで、リスクオンの展開だ。
また、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長が。新型コロナウイルスの感染拡大において、状況は来週にも好転し始める可能性があると述べ、サンダース上院議員が民主党の大統領候補者レースから撤退するなど、市場の不確定要素が徐々に減っている。
これで、OPECプラスの協調減産が首尾よくいけば、短期的からもしれないが、マーケットの視界はよくなる。
マーケットの不透明感が払しょくされれば、主要国の中銀が強烈なリフレ政策を実行しているため、マネーは株や金に向いやすい。各国中銀の中で、FRBがもっとも緩和的な政策を取り、基軸通貨のドル供給を行っているため、ドルは相対的に弱くなる。
その意味では、オセアニア通貨は比較的教科書的な動きをみせている。ただ、ユーロと円がねぇ・・・。もちろん、相場なので、理屈通りに動くわけではないが、この両通貨、もう少し強くてもいいと思うのだけどなぁ。
9日は、新規失業保険申請件数の発表がある。予想の中心値は500万件だ。この状況下で、予想することが自体が非常に困難であり、この数値が当たる当たらないを論じるのは意味はない。そのことを、マーケットも分かっているので、過去2回の驚くべき数値の悪化にも、反応は予想以上に限られた。
ただ、失業保険申請件数の急増は、消費行動を委縮させることにはつながる。失った雇用は、簡単には回復しない。株価は過剰に戻す場面があって、景気のV字回復は難しい。それが市場にも、織り込まれていくと、2番底を試す流れに発展するだろう。
今年で13年目になります。これもひとえに、みなさまのご愛顧あってのことです。本当にありがとうございます。おかげさまで、黒は売り切れとなっております。黄色も在庫僅少です。ご入用の方は、お急ぎください。
4月9日の主な政治経済イベントは以下の通りです。
8:01
英3月RICS住宅価格
予想10%(前回29%)
9:30
黒田日銀総裁 日銀支店長会議で挨拶
15:00
英2月鉱工業生産
前月比:予想0.10%(前回-0.10%)
前年比:予想-3.00%(前回-2.90%)
英2月製造業生産
前月比:予想0.10%(前回0.20%)
前年比:予想-4.00%(前回-3.60%)
英2月商品貿易収支(英ポンド)
予想-60億(前回-37億2000万)
独2月経常収支
予想170億(前回166億)
独2月貿易収支
予想165億(前回139億)
21:30
米3月生産者物価指数
前月比:予想-0.40%(前回-0.60%)
前年比:予想0.50%(前回1.30%)
コア/前月比:予想0.00%(前回-0.30%)
コア/前年比:予想1.20%(前回1.40%)
米新規失業保険申請件数
予想500万(前回664万8000)
加3月失業率
予想7.50%(前回5.60%)
23:00
米4月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
予想75(前回89.1)
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 講演(Web)
5:00
デーリー米サンフランシスコ連銀総裁 討論会参加
米債市場は短縮取引