設備投資に対する姿勢を測る、米耐久財受注は…
- 2022/5/25
- 経済データBOX

日本時間25日21時30分に4月の米耐久財新規受注(速報値)が発表されます。大方の予想は、前月比0.6%増、変動の大きい輸送用機器を除いた前月比が0.5%増、変動の大きい国防関連を除いた前月比が1.0%増、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の前月比が0.5%増となっています。
このところ、製造業の景況感の悪化を示す指標が相次いでいるなか、経済成長を下支えている企業の設備投資に対する姿勢やモノに対する需要などを測るうえで、今回の耐久財受注は注目されます。予想よりも上振れした場合は、調整色にあるドルに対する見方に変化が生じそうですが、下振れした場合はさらに調整色を強める展開も想定されます。
◆米耐久財受注(Durable Goods Manufacture’s Orders)とは
米耐久財受注とは、米製造業新規受注の項目のひとつで、企業が受注した耐久財の総額のことです。耐久財とは3年以上の使用に耐えられる消費財のことで、それに含まれる代表的商品は自動車、航空機、家電製品、家具などです。
製造業新規受注が翌々月の月初に公表されるのに対し、耐久財受注は翌月下旬に速報値が公表されるため、生産や設備投資の先行指標として市場の注目度が高い指標です。なかでも、変動率の大きい輸送関連を除いた非国防資本財受注は重要視されています。
発表元:https://www.census.gov/
リリース日:https://www.census.gov/econcards/calendar-listview.html