カナダ中銀、中立金利へ向けた利上げ姿勢
- 2022/6/1
- 経済データBOX

日本時間1日23時にカナダの政策金利が発表されます。大方の予想は、現行の1.00%から1.50%に引き上げる見通しとなっています。
4月の金融政策決定会合では、政策金利を0.50%から1.00%へ引き上げ、量的引き締め(QT)を4月25日から開始することを決定しています。また、同時に公表された金融政策報告書では、2022年のCPI上昇率見通しを前回1月の4.2%から5.3%へ上方修正しています。
マックレム・カナダ中銀総裁は、今後の動向について「経済を刺激も圧迫もしない中立的な金利と考えられる範囲内に向けた利上げが続くことを想定すべき。中立金利は2.5%を中心に2~3%の間を見積もっている」などとの見解を示し、さらなる利上げを示唆しています。
なお、量的引き締めについては、国債の約4割が今後2年以内に満期を迎える見通しのため、中銀のバランスシートは比較的早く縮小する可能性が予測されています。
◆カナダ政策金利とは
カナダ銀行が年8回開催する金融政策会合で決定する政策金利です。政策金利の対象は、翌日物金利になります。なお、1月、4月、7月、10月には金融政策報告書が同時に発表されます。
発表元:https://www.bankofcanada.ca/
リリース日:https://www.bankofcanada.ca/core-functions/monetary-policy/key-interest-rate/