スイス、いよいよマイナス金利から脱却か!?
- 2022/9/22
- 経済データBOX

日本時間22日16時30分にスイスの政策金利が発表されます。大方の予想では、現行のマイナス0.25%から0.50%と、75bp(ベーシスポイント)の利上げが見込まれています。
前回6月には、スイス国立銀行(中央銀行)はインフレが抑制不能になることを懸念し、2007年以来の利上げに踏み切り、世界的な利上げの流れにスイスも加わり、市場に大きなインパクトを与えました。
また、同銀は「インフレ安定化のため一段の政策金利引き上げが必要になる可能性を排除しない」と表明しています。なお、スイスの8月の消費者物価指数は前年比で3.5%と欧州他国と比べると低い水準となっています。
◆スイス政策金利とは
スイス国立銀行(SNB)が年4回(3・6・9・12月)開催する金融政策理事会で決定する政策金利です。政策金利の対象は、3か月物Liborの誘導目標で、多くの主要各国が対象としている市中銀行間の翌日物金利よりも期間が長いです。
SNBは金融政策を決定する責任を担い、スイスフラン紙幣の発行を担当しています。なお、SNBは他の多くの中央銀行とは違い、株式会社です。株式の半分以上は州と州の銀行といった公的機関が保有し、残りはスイスの株式市場で取引され、大部分は民間の個人が所有しています。
発表元:https://www.snb.ch/en/iabout/monpol
リリース日:https://www.snb.ch/en/ifor/media/id/media_events