豪中銀は8会合連続利上げ予想、引き締めサイクルの終焉は近い?
- 2022/12/6
- 経済データBOX

日本時間6日12時30分にオーストラリアの政策金利が発表されます。大方の予想では、3.10%と現行の2.85%から25ベーシスポイント(bp)の引き上げ、8会合連続での利上げが見込まれています。
オーストラリア統計局が発表した10月の豪月次消費者物価指数(※今年8月から発表、四半期の消費者物価指数の品目の約3分の2が対象)は、前年比6.9%上昇と9月の7.3%上昇から減速しました。
インフレがピークに達しつつある可能性が示唆され、RBAの金融引き締めサイクルは終わりに近づいているとの見方が台頭しているため、一部では今回の会合で15bpの利上げを予想する向きもあります。また、来年にはRBAが利上げを一時停止すると予想する声も聞かれるため、RBAの声明がどのようなものになるか注目が集まっています。
◆RBA理事会とは
オーストラリア準備銀行(RBA)は、原則として毎月第1火曜日に開催する金融政策理事会で政策金利を含む金融政策を決定します。なお、1月は夏休み期間のため、理事会の開催がなく、年11回の発表となります。
政策金利として採用されているのは、銀行間取引の翌日物貸出金利であるオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)の誘導目標になります。
RBAの「金融政策」の目的は、法律で、①通貨価値の安定、②最大雇用の維持、③経済的繁栄と厚生の促進と定められています。また、インフレの抑制を「金融政策」の一義的な中期目標と位置づけ、消費者物価の上昇率を年2~3%で安定させることとしています。
発表元:https://www.rba.gov.au/
リリース日:https://www.rba.gov.au/schedules-events/calendar-2022.html