カナダ中銀、25~50bpの利上げ予想
- 2022/12/7
- 経済データBOX

日本時間7日24時にカナダの政策金利が発表されます。大方の予想は、現行の3.75%から25~50bp(ベーシスポイント)の引き上げ、7会合連続での利上げが見込まれています。
カナダ銀行(BOC)のマックレム総裁は先月23日、インフレ率は依然として高く広範囲にわたっており、過熱する景気を冷ますためにさらなる利上げが必要になるとの見解を示しています。
カナダ統計局が先月16日に発表した10月のカナダ消費者物価指数は、総合が前年同月比6.9%上昇で、9月(6.9%上昇)と同じとなりました。食料品の伸びが鈍化したことで、総合の伸びが抑えられましたが、中銀の目標である2%を大幅に上回る水準です。
前回10月の会合では、75bpの利上げ予想に対して50bpの利上げと、利上げペースを落としていますが、今後の金利について「さらに引き上げる必要があるだろう」としています。今回の会合での利上げ幅が25bpならカナダドル売り、50bpならカナダドル買いの反応が予想されます。
なお、BOCは今年の4月25日から量的金融引き締め(QT)を開始しています。同中銀が保有する国債の約4割が2024年4月までに満期を迎えるため、同中銀のバランスシートは比較的早く縮小する可能性が指摘されています。
◆カナダ政策金利とは
カナダ銀行が年8回開催する金融政策会合で決定する政策金利です。政策金利の対象は、翌日物金利になります。なお、1月、4月、7月、10月には金融政策報告書が同時に発表されます。
発表元:https://www.bankofcanada.ca/
リリース日:https://www.bankofcanada.ca/core-functions/monetary-policy/key-interest-rate/