豪中銀は9会合連続利上げ予想、インフレはさらに加速
- 2023/2/7
- 経済データBOX

日本時間7日12時30分にオーストラリアの政策金利が発表されます。大方の予想では、3.35%と現行の3.10%から25ベーシスポイント(bp)の引き上げ、9会合連続での利上げが見込まれています。
オーストラリア統計局が先月25日に発表した2022年第4四半期の消費者物価指数は、前年比7.8%上昇と前期の7.3%上昇から伸びが加速し、33年ぶりの高水準となりました。また、RBAが金融政策の目安として重視している「トリム平均値」は6.9%上昇と、集計開始(2003年)以来の高水準となっています。
昨年12月20日に公表された12月6日の豪金融政策理事会の議事要旨では、政策引き締めサイクルの停止が検討されましたが、姿勢変更を正当化する経済データが得られなかったことで見送ったことが明らかにされています。
インフレにピークの兆しが見受けられず、さらに加速しているため、市場では今月と来月の追加利上げを見込む向きが大勢を占めています。
◆RBA理事会とは
オーストラリア準備銀行(RBA)は、原則として毎月第1火曜日に開催する金融政策理事会で政策金利を含む金融政策を決定します。なお、1月は夏休み期間のため、理事会の開催がなく、年11回の発表となります。
政策金利として採用されているのは、銀行間取引の翌日物貸出金利であるオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)の誘導目標になります。
RBAの「金融政策」の目的は、法律で、①通貨価値の安定、②最大雇用の維持、③経済的繁栄と厚生の促進と定められています。また、インフレの抑制を「金融政策」の一義的な中期目標と位置づけ、消費者物価の上昇率を年2~3%で安定させることとしています。
発表元:https://www.rba.gov.au/
リリース日:https://www.rba.gov.au/schedules-events/calendar-2023.html