豪中銀は10会合連続利上げ予想
- 2023/3/7
- 経済データBOX

日本時間7日12時30分にオーストラリアの政策金利が発表されます。大方の予想では、3.60%と現行の3.35%から25ベーシスポイント(bp)の引き上げ、10会合連続での利上げが見込まれています。
オーストラリア統計局が1日に発表した1月の月次消費者物価指数は前年比7.4%上昇と2022年12月の同8.4%上昇から大きく伸びが鈍化しました。
また、先月16日に発表された1月の豪失業率は3.7%、昨年5月以来の水準に達したほか、先月22日に発表された2022年第4四半期の賃金価格指数は前年比3.3%上昇と10年ぶりの水準となりましたが、市場予想(同3.5%上昇)を下回りました。
前回のRBA理事会の声明では「今後数カ月間で政策金利のさらなる上昇が必要になると予想している」と追加利上げが示唆されましたが、直近の発表された豪経済指標などを受けて、市場では積極的な追加利上げが必要との見方が後退しています。今回は、RBAの声明がこれまでのタカ派的な内容から変化するのかが注目されそうです。
◆RBA理事会とは
オーストラリア準備銀行(RBA)は、原則として毎月第1火曜日に開催する金融政策理事会で政策金利を含む金融政策を決定します。なお、1月は夏休み期間のため、理事会の開催がなく、年11回の発表となります。
政策金利として採用されているのは、銀行間取引の翌日物貸出金利であるオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)の誘導目標になります。
RBAの「金融政策」の目的は、法律で、①通貨価値の安定、②最大雇用の維持、③経済的繁栄と厚生の促進と定められています。また、インフレの抑制を「金融政策」の一義的な中期目標と位置づけ、消費者物価の上昇率を年2~3%で安定させることとしています。
発表元:https://www.rba.gov.au/
リリース日:https://www.rba.gov.au/schedules-events/calendar-2023.html