BOEは11会合連続の利上げ予想

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日本時間23日21時に英国の政策金利が発表されます。大方の予想では、現状の4.00%から4.25%と25bp引き上げ、11会合連続での利上げが予想されています。

前日に英国立統計局(ONS)が発表した2月の消費者物価指数(CPI)は、前年比10.4%上昇と4カ月ぶりに伸びが加速しました。また、英中銀が注目するエネルギー・食品・アルコール・たばこを除いたコアCPIは同6.2%上昇と前月の5.8%から伸びが加速しています。

米地銀3行の破たんなどを受けて、世界的に金融不安がくすぶるなか、今回の会合での据え置き予想もありましたが、インフレ加速を受けて利上げを継続するとの見方が大勢を占めています。なお、前回のMPC(2月2日)では、英中銀はインフレ率について、2022年12月の10.5%から急激に低下し、今年末にかけて4%程度まで下がるとの見通しを示していました。

◆英金融政策委員会(Monetary Policy Committee)とは

MPC(Monetary Policy Committee)は、英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)に設置されており、政策金利など英国の金融政策を決定する機関です。総裁、副総裁を含む5名の英中銀内部の委員と4名の外部委員の計9名の委員で構成され、年間8回会合を開きます。政策金利の対象は、中央銀行の預金金利であるBank Rateとなります。

また、年8回のMPCのうち、2月、5月、8月、11月開催の4回はスーパーサーズデーと呼ばれ、四半期インフレ報告が同時に発表され、その後、総裁による記者会見が行われます。

なお、2016年まで毎月開催されていましたが、FRB(米連邦準備制度理事会)やECB(欧州中央銀行)にならい、2017年から年8回に減らしています。

◆MPCボードメンバーの分布図(2月8日時点)

-タカ派-
マン(Mann)委員
ハスケル(Haskel)委員
ラムスデン(Ramsden)副総裁
ピル(Pill)理事
ベイリー(Bailey)総裁
ブロードベント(Broadbent)副総裁
カンリフ(Cunliffe)副総裁

-ハト派-
テンレイロ(Tenreyro)委員
ディングラ(Dhingra)委員

発表元:https://www.bankofengland.co.uk/
リリース日:https://www.bankofengland.co.uk/monetary-policy/upcoming-mpc-dates


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