RBA理事会、前回に続いて据え置きとの見方
- 2023/5/2
- 経済データBOX

日本時間2日13時30分にオーストラリアの政策金利が発表されます。大方の予想では、現行の3.60%に据え置くことが見込まれています。
先月18日に公表された前回開催分のRBA議事要旨では、25bp(ベーシスポイント)の利上げも検討したことが明らかになったほか、データ次第では利上げを再開する可能性も示唆されました。
ただ、オーストラリア統計局が4月26日に発表した2023年1-3月期消費者物価指数(CPI)は前年比7.0%上昇、トリム平均(CPI全項目から値動きの大きい上下15%ずつを除外したもの)は前年比6.6%上昇と前期から伸びが鈍化しました。RBAがインフレ目標とする2~3%を大きく上回っていますが、インフレの鈍化から今回の会合では政策金利を据え置くとの見方が大勢を占めています。
◆RBA理事会とは
オーストラリア準備銀行(RBA)は、原則として毎月第1火曜日に開催する金融政策理事会で政策金利を含む金融政策を決定します。なお、1月は夏休み期間のため、理事会の開催がなく、年11回の発表となります。
政策金利として採用されているのは、銀行間取引の翌日物貸出金利であるオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)の誘導目標になります。
RBAの「金融政策」の目的は、法律で、①通貨価値の安定、②最大雇用の維持、③経済的繁栄と厚生の促進と定められています。また、インフレの抑制を「金融政策」の一義的な中期目標と位置づけ、消費者物価の上昇率を年2~3%で安定させることとしています。
発表元:https://www.rba.gov.au/
リリース日:https://www.rba.gov.au/schedules-events/calendar-2023.html