カナダ中銀、3会合連続で据え置きの見通し
- 2023/6/7
- 経済データBOX

日本時間7日23時にカナダの政策金利が発表されます。大方の予想は、3会合連続で現行の4.50%に据え置くとの見通しが優勢ですが、一部では25bp(ベーシスポイント)の利上げ予想もあります。
前回会合(4月12日)では、3月の会合に続いて政策金利を4.50%に据え置きました。声明では、インフレ率を中銀が目標とする2%に確実に低下させるために、金利を長期間にわたり制約的な水準にとどめる可能性があると指摘し、必要であれば再利上げの用意があると表明しています。
カナダ統計局が5月16日に発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年比4.4%上昇と前月(同4.3%上昇)を上回り、10カ月ぶりに上昇率が拡大しました。また、5月31日に発表された2023年第1四半期の実質GDP成長率は、前期比年率3.1%増とカナダ中銀が4月に公表した金融政策報告書で予測していた成長率(2.3%増)を上回りました。このため、一部では利上げ再開の予想もありますが、カナダ中銀のマックレム総裁は5月18日、4月のインフレ率上昇は例外的なもので、CPIは今後も低下し続けるとの見方を示しています。
なお、中銀は前回会合の声明で、CPIの上昇率は今年半ばに3%程度に減速し、その後は緩やかに低下して2024年末までに目標の2%に達すると予想すると表明しています。
◆カナダ政策金利とは
カナダ銀行が年8回開催する金融政策会合で決定する政策金利です。政策金利の対象は、翌日物金利の誘導目標になります。なお、1月、4月、7月、10月には金融政策報告書が同時に発表されます。
発表元:https://www.bankofcanada.ca/
リリース日:https://www.bankofcanada.ca/core-functions/monetary-policy/key-interest-rate/