RBA理事会、据え置きとの見方がやや優勢

スポンサーリンク

日本時間4日13時30分にオーストラリアの政策金利が発表されます。大方の予想では、据え置きとの見方がやや優勢ですが、現行の4.10%から4.35%に25bp(ベーシスポイント)引き上げ、3会合連続で利上げするとの見方もあります。

前回の会合(6月6日)では、オーストラリア中央銀行(RBA)は据え置きとの大方の予想に反し、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を3.85%から4.10%に引き上げ、2カ月連続で金融引き締めを決定しました。また、インフレが確実に目標に戻るために追加引き締めが幾分必要になる可能性があるとしました。

一方、先月20日に公表された前回開催分のRBA議事要旨では、0.25%の利上げと据え置きの2つの選択肢を議論したことが明らかになりました。また、利上げの決定が微妙な性質のもので、利上げ停止の可能性も示唆されたことで、RBAが年内2回の利上げを行うとの見方を後退させました。

15日に発表された5月の雇用統計では、雇用者数が市場予想(1.75万人増)を大きく上回る7.59万人増となりましたが、28日発表された5月の月次消費者物価指数(CPI)は前年比5.6%上昇と市場予想(同6.1%上昇)や前月(同6.8%上昇)から伸びが大きく鈍化しました。このため、今月は政策金利を据え置くとの見方がやや優勢となっています。

◆RBA理事会とは

オーストラリア準備銀行(RBA)は、原則として毎月第1火曜日に開催する金融政策理事会で政策金利を含む金融政策を決定します。なお、1月は夏休み期間のため、理事会の開催がなく、年11回の発表となります。

政策金利として採用されているのは、銀行間取引の翌日物貸出金利であるオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)の誘導目標になります。

RBAの「金融政策」の目的は、法律で、①通貨価値の安定、②最大雇用の維持、③経済的繁栄と厚生の促進と定められています。また、インフレの抑制を「金融政策」の一義的な中期目標と位置づけ、消費者物価の上昇率を年2~3%で安定させることとしています。

発表元:https://www.rba.gov.au/
リリース日:https://www.rba.gov.au/schedules-events/calendar-2023.html


スポンサーリンク

関連記事

eワラント証券
書店様向けご案内
為替手帳ing データサイト

おすすめ記事

  1. ドルの上昇が止まりません。ドルインデックスは、来週上げの12週目に入ります。今週、後半はドルが売られ…
  2. マーケットコメント-テクニカル分析 29日、続落、日経平均は下げ渋るも、TOPIXは75日MAに接…
  3. マーケットコメント-マーケット情報 29日、反発して始まるも方向感のない値動きで日経平均、TOPI…
  4. マーケットコメント-マーケット情報 29日、経済産業省が発表した8月鉱工業生産指数は前月比変わらず…
  5. ドル円は、今週も高値更新で7週連続となった。8月初めからの上げ相場は、9週間で下げたのが一度だけで、…
  6. TSR:148円60銭 本日のUSD/JPY予想レンジ:148円85銭-149円85円 前日のU…

【ボリ平】3万円からのFX投資生活

  1. 12連騰あたりから、ドキドキしていましたがついに歴史的な大相場がやってきました。 週明け東京市場で…
  2. forexnoteでもおなじみの国際テクニカルアナリスト:福永博之さんの番組 「ザ・スマート・トレ…

エイチスクエア書籍

  1. INVESTORS HANDBOOK 2023 株式手帳 好評発売!!!

    INVESTORS HANDBOOK 2023 株式手帳 好評発売中!!! ◆い…
  2. FOREX NOTE 2023 為替手帳 好評発売中!!!

    FOREX NOTE 2023 為替手帳 好評発売中!! ◆100%為替トレーダ…
  3. チャート分析のバイブル チャートの鬼・改

    チャート分析のバイブル チャートの鬼・改 重版出来! 好評発売中! ■投資家心理が…
2023年10月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

メルマガ登録

メルマガ購読・解除
 

QRコード

ページ上部へ戻る
Visit Us On TwitterVisit Us On Facebook