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- ☆板垣哲史の今週の為替戦略=再集計の不安で円安調整か
☆板垣哲史の今週の為替戦略=再集計の不安で円安調整か
- 2016/11/28
- 板垣哲史 本日の$/¥

マーケット・サマリー
週末に米大統領選の激戦州だったウィスコンシン州の選挙管理委員会が再集計すると発表したことに反応して、トランプ氏が大統領となる前提での市場に、不安感が高まり、円買い、ユーロ買い・ドル売りが週明けマーケットに衝撃をもたらした。トランプ氏は、は三つの州すべてで、僅差で勝った。国の選挙結果への異議が認められるためには、ほかのすべての州で票の集計が正しく、ウィスコンシン、ペンシルベニア、ミシガンの三州の再集計でクリントン氏の当選が12月13日までに実証されなければならない。クリントン氏の得票にも疑義が多く、クリントン氏の逆転はほぼ不可能だと思われる。
USD/JPY : 再集計の不安で円安調整か
トランプラリーは選挙結果の再集計問題で、ドル高トレンドは、やや急な円安の動きと共に、やや一服感が見えてきた。ただ、チャートから見ると先週17日にゴールデンクロスを突破、長期的には120円を目指す展開に入ってきている。
200日修正指数移動平均レート (Ajust Exponential Moving Average: MEMA) は109.74、90日指数移動平均レートは106.81、55日指数移動平均レート105.58, 21日移動平均レートは106.87となっている。
直近2週間の実績レンジ 高値113円90銭 / 安値106円50銭 半値110円20銭
今後1週間の予想レンジ 高値114円50銭 / 安値111円00銭
EUR/JPY : ユーロは円に対して強含み続行か
選挙結果の再調査のニュースに反応して、ユーロが戻し気味となっている。しかし冷静に対応するなら、FOMCによる利上げは迫ってきていることと、イタリアの国民投票が4日にあることなどから、戻りにも限界が近そうだ。
200日修正指数移動平均レート (Ajust Exponential Moving Average: MEMA) は123.45、90日指数移動平均レートは118.24、55日指数移動平均レート116.32, 21日移動平均レートは116.07と大きくユーロは上昇。ただゴールデンクロスまでには到っていない。
直近2週間の実績レンジ 高値120円15銭 / 安値115円38銭 半値117円77銭
今後1週間の予想レンジ 高値121円00銭 / 安値116円00銭
GBP/JPY : ポンドは小じっかりとした動き継続か
イギリスの国内問題よりも、米大統領選挙の再集計の影響が大きく、ポンドはトリッキーな動きとなっているが、円に対しては上昇傾向は変わらず。
200日指数移動平均レート (Exponential Moving Average: EMA) は154.77、90日指数移動平均レートは142.21、55日指数移動平均レートは136.36、21日指数移動平均レートは133.27です。
直近2週間の実績レンジ 高値141円72銭 / 安値133円27銭 半値137円50銭
今後1週間の予想レンジ 高値143円00銭 / 安値137円00銭
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