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板垣哲史の今週の為替戦略=ドル円は下げ止まるか反騰か
- 2017/2/27
- 板垣哲史 本日の$/¥

マーケット・サマリー
今週は、日本時間3月1日午前10時のトランプ米大統領による両院議会での演説で、税制改革案の発表が予想されており、米国の輸入に対する関税の引き上げ、ドル円の為替レートに対する発言などに言及するか否かについて憶測が飛び交っていることから、日経225や為替レートの行方に予断を許さない展開が予想されている。ドル円は期待感から発表までは下げ渋る展開が予想されるが、内容が期待外れとなった場合はドル下落か。またECの政治動向も気になり、英タムズ紙が、スコットランドの独立を巡る住民投票の可能性を報じたことで、ボンドやユーロは弱含みだが、リスクオフととらえられた場合は、円高の圧力ともなりえる。
USD/JPY : ドル円は下げ止まるか反騰か
今週もナーバスな展開が予想される。ポイントはトランプ発言の内容とFRBが三月に利上げできるかどうかの動向にかかっていることと、欧州の政治情勢いかんで円高圧力がかかるケースも想定しなければならない。
200日修正指数移動平均レート (Ajust Exponential Moving Average: MEMA) は111.17、90日指数移動平均レートは110.76、55日指数移動平均レート111.66, 21日移動平均レートは113.44、10日移動平均レート113.14となっている。
直近2週間の実績レンジ 高値114円94銭 / 安値111円55銭 半値113円25銭
今後1週間の予想レンジ 高値114円00銭 / 安値111円00銭
EUR/JPY : ユーロは弱含み続行か
ユーロ圏の失業率は低下傾向を維持しており、経済指標もさほど悪くないが、フランス大統領選の行方ばかりでなく、ギリシャの財務状況の悪化懸念など、ユーロに対する不安感が止まらない。アメリカ大統領の発言内容にも左右されそうだ。基本的に引き続きユーロは若干弱含みの展開となろう。
200日修正指数移動平均レート (Ajust Exponential Moving Average: MEMA) は123.02、90日指数移動平均レートは119.88、55日指数移動平均レート119.79, 21日移動平均レートは120.61、10日移動平均レート120.11。
直近2週間の実績レンジ 高値121円27銭 / 安値118円22銭 半値119円75銭
今後1週間の予想レンジ 高値121円00銭 / 安値117円00銭
GBP/JPY : ポンドは弱含みの流れ継続か
スコットランドの独立を巡る住民投票の可能性が報じられたことでポンドは下落傾向を強めている。このところのイギリスン経済指標はさほど悪くないが、英政府の欧州連合離脱の通告期限を3月末に控えて、先行きへの警戒感は根強く、ポンドは軟調な推移か。
200日指数移動平均レート (Exponential Moving Average: EMA) は151.47、90日指数移動平均レートは142.28、55日指数移動平均レートは140.41、21日指数移動平均レートは141.26、10日移動平均レート141.08です。
直近2週間の実績レンジ 高値142円79銭 / 安値138円99銭 半値140円89銭
今後1週間の予想レンジ 高値143円00銭 / 安値137円00銭
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