- Home
- 板垣哲史 本日の$/¥
- 板垣哲史の今週の為替戦略(2/26)=ドルの上値が重い展開継続か
板垣哲史の今週の為替戦略(2/26)=ドルの上値が重い展開継続か
- 2018/2/26
- 板垣哲史 本日の$/¥

マーケット・サマリー
今週は、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の証言。米10-12月期の国内総生産(GDP)改定値や、2月のISM製造業指数の発表、PCEコアの1月分の数値などに注目が集まる。トランプ大統領のインフラ投資の加速による米財政赤字の拡大を懸念した長期的なドル安懸念。米国に対する貿易赤字国への課税強化などが、為替にどう反応するか、ファンダメンタルからはドル買いだが、すでに個人投資家のポジションは記録的ドルロングであることからの反動など、ドル安懸念が強い中、読みにくい状況が続きそうだ。
USD/JPY : ドルの上値が重い展開継続か
投資家の円の売り持ち高は前週から減少したものの、依然過去最大の水準に近い。3月期末に向けた本邦企業のレパトリに絡んだ円買いが強まる可能性もあり、日米の金利差の拡大が顕著なことから、円安を先取りした動きが先行している為に、ドルの上値が重い状況が続いている。
200日修正指数移動平均レート (Ajust Exponential Moving Average: MEMA) は111.29、90日指数移動平均レートは111.03、55日指数移動平均レート110.68, 21日移動平均レートは109.17、10日移動平均レート107.87です。
直近2週間の実績レンジ 高値108円78銭 / 安値105円54銭 半値107円16銭
今後1週間の予想レンジ 高値108円00銭 / 安値105円00銭
EUR/JPY : ユーロは下げ調整は終わりか
先週からユーロ高の修正の動きが続いているが、クーレECB理事が速やかな金融正常化に消極的な姿勢を見せたためユーロ売りが伊v比弾と優勢となってきた。一方、ECBは2018-19年の経済成長見通しを引き上げ ・ユーロ圏の金利先高観 ・米貿易不均衡是正でユーロ安は容認しないとの見方もあり、ユーロの下げは限界に近いか。
200日修正指数移動平均レート (Ajust Exponential Moving Average: MEMA) は128.54、90日指数移動平均レートは131.42、55日指数移動平均レート132.98、21日移動平均レートは133.68、10日移動平均レート133.02です。
直近2週間の実績レンジ 高値133円79銭 / 安値130円92 銭半値132円35銭
今後1週間の予想レンジ 高値136円00銭 / 安値130円00銭
GBP/JPY : ポンドは底堅い動きに転換か
週末にラムスデン副総裁の「利上げ時期を自身の想定より早める必要がある」との別の発言が報道され、再び、BOEの早期利上げ観測は高まっており、ポンドは底堅く推移しよう。
200日指数移動平均レート (Exponential Moving Average: EMA) は148.83、90日指数移動平均レートは148.87、55日指数移動平均レートは150.29、21日指数移動平均レートは151.33、10日移動平均レート150.63です。
直近2週間の実績レンジ 高値150円93銭 / 安値147円95銭 半値149円40銭
今後1週間の予想レンジ 高値151円25銭 / 安値146円25銭
記載内容は、(株)日本トーマスモアコンサルティング社が独自に作成したもので無断転載は禁ぜられています。
記載内容は投資判断の参考となる情報の提供を目的として作成されたもので、投資誘導を目的としたものではございません。通貨の選択、投資時期の最終決定は御自身の判断でなさるようにお願いたします。また、このレポートに関する解説者本人へのお問い合わせはお受け致しかねますのでご了承下さい。