マーケット・サマリー

28日のパウエルFRB議長の講演という重要なイベントを控えて、米国の利上げペースが鈍ると云う方向に言及する可能性が高く、また今週末に開催予定の米中首脳会談での米中の貿易問題の行方、欧州の政局不安、米国とイランの問題など地政学的リスクに対しては、円高に振れる状況が残されているが、その結果を見極めるまで、慎重な動きになりそうだ。ただ、ドル円は、円高気味の動きとなってきたが、底堅さが散見される。

USD/JPY : ドル高方向に頭打ちの感が
11月最終週となったが、サマリーで示したように、重要イベントが控えていることもあり、前半は動きづらい展開か。

200日修正指数移動平均レート (Ajust Exponential Moving Average: MEMA) は111.15、90日指数移動平均レートは111.49、55日指数移動平均レート112.03, 21日移動平均レートは112.88、10日移動平均レート113.09です。

直近2週間の実績レンジ 高値114円15銭 / 安値112円30銭 半値113円22銭
今後1週間の予想レンジ 高値114円05銭 / 安値112円05銭

EUR/JPY : ユーロは引き続き迷走気味の動きか
イタリアの予算・財政問題問題がまだ決着していないこともあり、また英国との離脱条件に合意が見られたものの、英国内部でメイ首相の不信任案提出の動きもあることから、予断を許せない。

200日修正指数移動平均レート (Ajust Exponential Moving Average: MEMA) は129.19、90日指数移動平均レートは129.72、55日指数移動平均レート129.47、21日移動平均レートは129.01、10日移動平均レート128.67です。

直近2週間の実績レンジ 高値129円22銭 / 安値127円49銭 半値128円36銭
今後1週間の予想レンジ 高値130円25銭 / 安値126円25銭

GBP/JPY : ポンドは一段下げの可能性が残る
25日の臨時EU首脳会議で英国離脱案について正式合意がなされたが、英議会では反対論も根強く、まだ混乱が収まる気配がなく、紆余曲折が続きそうなため、ポンドの下値はまだ見えない状況だ。

200日指数移動平均レート (Exponential Moving Average: EMA) は147.49、90日指数移動平均レートは146.65、55日指数移動平均レートは146.31、21日指数移動平均レートは146.06、10日移動平均レート145.75です。

直近2週間の実績レンジ 高値148円73銭 / 安値144円01銭 半値146円37銭
今後1週間の予想レンジ 高値149円25銭 / 安値142円25銭

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