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板垣哲史の今週の為替戦略(4/15)=ドルは安定に推移するか
- 2019/4/15
- 板垣哲史 本日の$/¥

マーケット・サマリー
IMMの週次統計で、ネット円売り持ち高は前週から増加し、ユーロの対ドル売り持ちも2016年12月来で最大を更新。米中問題は長期戦、英EU離脱先送りでリスク先行の兆候。今週は、米小売売高の結果、地区連銀景況報告(ベージュブック)に注目が集まる。また米銀等米主要金融機関などの好決算が期待され、日本では、今月後半までは、投信、外債などのニューマネーが流入する時期であり、ドルの需要は根強い。だが、日米貿易問題、5-6月にかけて主として時期的要因等の顕在化で円高のリスクが高くなる事を念頭に置かなければならない。
USD/JPY : ドルは安定に推移するか
今週はリスク先行のドル強含みの動きが、継続しそうだ。中東情勢、米中貿易格差是正問題など懸念要素は多々あるが、今週は比較的ドルが底堅い相場展開が予想される。
200日修正指数移動平均レート (Modified Exponential Moving Average: MEMA) は111.06、90日指数移動平均レートは111.05、55日指数移動平均レート111.04、 21日移動平均レートは111.09、10日移動平均レート111.33です。
直近2週間の実績レンジ 高値112円10銭 / 安値110円80銭 半値111円45銭
今後1週間の予想レンジ 高値112円50銭 / 安値111円00銭
EUR/JPY : ユーロは対円では底堅い動きか
仏蘭西の黄色いベスト運動が22週目を迎えるが依然勢いが衰えない。こうしたEU内の政治状況の不安定さと相まって、冴えない動きが継続しそうだが、リスク先行の円売りの方が強いことから、対円では相対的に僅かにユーロが勝っている。
200日修正指数移動平均レート (Modified Exponential Moving Average: MEMA) は127.86、90日指数移動平均レートは126.96、55日指数移動平均レート126.17、21日移動平均レートは125.46、10日移動平均レート125.49です。
直近2週間の実績レンジ 高値126円77銭 / 安値124円03銭 半値125円40銭
今後1週間の予想レンジ 高値127円50銭 / 安値124円00銭
GBP/JPY : ポンドはトリッキーな動きか
ブレグジットの期限が延長されたことで、当面の激しい動きは一段落しそうだが、無事にソフト・ブレグジットの可能性は厳しいことから、単純にポンド買いの動きとはならず、買の投機の動きを除いて
常識的に短期売、依然としてロング・ポジションをキープできる状況にないようだ。
200日指数移動平均レート (Modified Exponential Moving Average: EMA) は146.09、90日指数移動平均レートは144.91、55日指数移動平均レートは144.72、21日指数移動平均レートは145.46、10日移動平均レート145.87です。
直近2週間の実績レンジ 高値147円01銭 / 安値144円34銭 半値145円68銭
今後1週間の予想レンジ 高値147円75銭 / 安値143円75銭
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