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板垣哲史の今週の為替戦略(5/20)=ドルはややしぶとい動き
- 2019/5/20
- 板垣哲史 本日の$/¥

マーケット・サマリー
先週末の米国の経済指標が好調でドルの巻き戻しの流れの上に、20日朝発表された日本の1-3月期GDP成長率は予想を大幅に上回る前期比年率+2.1%で市場予想を大幅に上回ったことで、ドルは強含み継続のスタートとなった。ただ、中国の株式市場が軒並み下落で始まったことで、上値は抑えられている。それにしても、米中貿易問題、日米、米欧貿易問題がさらなる世界経済へのマイナスのインパクトが強まる様相は変わらないことから、また波乱の余地は十分残されているので、警戒を怠ってはならない。
USD/JPY : ドルはややしぶとい動き
取りあえず、予想外のGDP成長率で、リスク回避の円買いは一時的に止まったが、米中貿易問題は解決のめどが立たず、日米貿易問題、北朝鮮問題、イラン制裁、イギリスのブレグジット問題など、暫くはリスクオフからの円高懸念がぬぐえない。
200日修正指数移動平均レート (Modified Exponential Moving Average: MEMA) は111.05、90日指数移動平均レートは111.01、55日指数移動平均レート110.96、 21日移動平均レートは110.78、10日移動平均レート110.43です。
直近2週間の実績レンジ 高値110円85銭 / 安値109円02銭 半値109円94銭
今後1週間の予想レンジ 高値110円75銭 / 安値108円75銭
EUR/JPY : ユーロは対円でパラレルな動きか
EU内の経済指標は順調な数値を示しているが、米中問題など、世界的に経済の不透明感が増す状況の中、EU内に於いても、これまでの外交政策に対する、批判勢力が増大しつつある状況で、株価の動きも冴えないことから、テクニカルな反発はあっても、ユーロは弱含みの展開か。
200日修正指数移動平均レート (Modified Exponential Moving Average: MEMA) は127.40、90日指数移動平均レートは126.29、55日指数移動平均レート125.42、21日移動平均レートは124.36、10日移動平均レート123.66です。
直近2週間の実績レンジ 高値124円29銭 / 安値122円07銭 半値123円18銭
今後1週間の予想レンジ 高値124円25銭 / 安値121円25銭
GBP/JPY : ポンドは弱いが揺れ動く展開
ポンドは、英国のEU離脱をめぐる与野党協議が決裂し、ポンド売りの傾向が再び強くなってきた。、依然ブレグジット問題の決着の行方が見えず、こまめに売り買いを繰り返す相場展開が暫く続くことになりそうだ。
200日指数移動平均レート (Modified Exponential Moving Average: EMA) は145.85、90日指数移動平均レートは144.61、55日指数移動平均レートは144.31、21日指数移動平均レートは143.88、10日移動平均レート142.76です。
直近2週間の実績レンジ 高値145円94銭 / 安値139円94銭 半値142円94銭
今後1週間の予想レンジ 高値146円50銭 / 安値140円00銭
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