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- 板垣哲史-きょうの戦略$/¥=139.60(9月2日)
板垣哲史-きょうの戦略$/¥=139.60(9月2日)
- 2022/9/2
- 板垣哲史 本日の$/¥

TSR:139円60銭
本日のUSD/JPY予想レンジ:139円40銭-140円60銭
前日のUSD/JPY実績レンジ:138円96銭-140円23銭-140円21銭(01日)
欧州市場では、景気後退懸念が根強いなかでは買い上げる力は弱い。独長期金利が1.57%まで低下するとユーロドルも下押し。欧州株の軟調もあって0.9911ドルまで本日の安値を更新した。ドル円もずるずると140円の大台に二十数年ぶりに乗った。
NY市場では、週次米新規失業保険申請件数や4-6月期米非農業部門労働生産性改定値が予想より強い結果となり、10年債利回りが3.27%台まで上昇幅を広げると、一時ドル円は、139.55円付近まで上値を広げた。さらに、米ISM製造業景気指数が予想より強い結果となったことで全般にドル買いが進み、ドル円は、一時140円台へと1998年8月以来24年ぶりの高値を更新した。ダウ平均は当初債券利回り高につれて下げていたが、金利低下と共に小幅上昇で終了。
※米経済指標の発表結果:9月01日(木)
・米週次新規失業保険申請件数 23.2万件(予想:24.8万件、前回:24.3万件)
・米4-6月期非農業部門労働生産性速報値 前期比年率-4.1%(予想:-4.3%)
・米8月製造業PMI改定値 51.5(予想:51.3、速報値:51.3)
・米8月ISM製造業景況指数 52.8(予想:51.9、7月:52.8)
・米7月建設支出 前月比-0.4%(前月比予想:-0.3%、6月:-1.1%)
この日発表された米経済指標は、おおむね予想より良好な数値が示され、ドルは強含みの展開、債券利回りは当初上昇基調だったため、ダウは小幅に下げてから金利反落と共に小幅の上昇で終了。
景気後退構わず引き締めと利上げ継続のセンチメントは変わらず。今夜発表の米8月雇用統計で失業率は50年ぶりの低水準付近で推移が予想され、FRBの積極的な利上げを正当化する根拠になりそうだ。発表まで動きづらい展開か。
個人投資家のUSD/JPYのポジションは、140円15銭でドルの買い持ちは81%と2%up。EUR/JPYは139円35銭時点でユーロの買い持ちは58%と1%up。
※注 TSRとは弊社独自の指標で、ニューヨーク引け値が、この価格(TSR)を上回って終われば当日は上げ、下回れば下げの傾向が強いことを示唆する指標であるが日中、新情報等によってブレイクする場合がある。なおトレーディングはご自身の判断でお願いします。