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- 板垣哲史-きょうの戦略$/¥=140.30(9月5日)
板垣哲史-きょうの戦略$/¥=140.30(9月5日)
- 2022/9/5
- 板垣哲史 本日の$/¥

TSR:140円30銭
本日のUSD/JPY予想レンジ:139円40銭-140円60銭
前日のUSD/JPY実績レンジ:140円81銭-139円84銭-140円21銭(02日)
欧州市場では、ロシアとドイツをつなぐ天然ガスの主要パイプラインを巡り、「ガス供給は予定通り3日再開の見通し」との報道が伝わると、欧州株相場が大幅に反発。その後、ロシア国営の天然ガス会社ガスプロムが「当初の計画通りに稼働を再開できない」と発表、一転してユーロ売り・ドル買いが優勢となる目まぐるしい展開。
NY市場では、米8月雇用統計で失業率は3.7%と、予想外に7月3.5%から上昇し2月来で最高となったが、非農業部門雇用者数が31.5万人増と予想の30.0万人増上回り、(FRB)が利上げをさらに加速するほど強い内容ではないと受け止められ、10年債利回りが3.39%台まで上昇後、一転して徐々に下落に転じ、一時ドル円も、140円80銭まで買われたが、140円台前半まで下落した。ダウ平均は、当初債券利回り高につれて弱含みに推移、揺れ動きながら下げ幅を拡大、330ドル強の下げで終了。
※米経済指標の発表結果:9月02日(金)
・米8月非農業部門雇用者数 +31.5万人(予想:+29.8万人7月:+52.8万人)
・米8月失業率 3.7%(予想:3.5%、7月:3.5%)
・米8月平均時給 前年比+5.2%(予想:+5.3%、7月:+5.2%)
・米7月製造業受注 前月比-10%(予想:+0.2%、6月:+2.0%)
・米7月耐久財受注改定値 -0.1%(予想:0.0%、速報値:0.0%)
この日発表された米経済指標は、好悪マチマチな市場の反応で揺れ動く展開。おおむねドルは強含みの展開、債券利回りは当初上昇基調だったが、上げ幅を縮小。ダウは小幅の下落から、さらに金利反落と共に330ドル強の下げで終了。
景気後退構わず引き締めと利上げ継続のセンチメントは変わらず。しかし、米8月雇用統計で賃金の伸びが持続可能な水準に鈍化したほか賃金の伸びも鈍化したため、9月FOMCでの75ベーシスポイントの利上げ観測がかなり後退。
個人投資家のUSD/JPYのポジションは、140円21銭でドルの買い持ちは80%と1%down。EUR/JPYは139円55銭時点でユーロの買い持ちは57%と1%down。
※注 TSRとは弊社独自の指標で、ニューヨーク引け値が、この価格(TSR)を上回って終われば当日は上げ、下回れば下げの傾向が強いことを示唆する指標であるが日中、新情報等によってブレイクする場合がある。なおトレーディングはご自身の判断でお願いします。