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- 板垣哲史-きょうの戦略$/¥=143.90(9月9日)
板垣哲史-きょうの戦略$/¥=143.90(9月9日)
- 2022/9/9
- 板垣哲史 本日の$/¥

TSR:143円90銭
本日のUSD/JPY予想レンジ:143円65銭-144円65銭
前日のUSD/JPY実績レンジ:144円55銭-143円32銭-144円11銭(08日)
欧州市場では、欧州中央銀行(ECB)主要政策金利を0.75ポイント引き上げ1.25%に決定し、ユーロ一時1.0029まで瞬間上昇するもラガルトECB総裁が「次回の利上げは75bpである必要はない」との発言で0.9931まで下落したが、1.0010付近まで戻すというナーバスな動き。
NY市場では、パウエルFRB議長が「FRBはインフレが低下するまで行動(利上げ)を維持する必要」との発言で低下していた米10年債が3.29%以上まで上昇と共にドル買いが活発となり、ドル円は144円55銭まで反発。しかし長続きせず、米長期金利低下と共に143円78銭近辺まで下落。ダウは上昇に転じた。インフレ数値の安定まで神経質な動き。
※米経済指標の発表結果:9月08日(木)
21:15 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表0.75ポイント引き上げ。
21:45 ラガルドECB総裁会見(大幅利上げの可能性に言及)
21:30 米先週分新規失業保険申請件数 22.2万件(予想:23.5万件)「良好」
22:10 パウエル米FRB議長討論会参加(力強い行動継続すると公約)
04:00 米7月消費者信用残高 +238.11億ドル(予想:+320.00億ドル)「良好」
FRB高官は、たとえ経済の成長が減速したとしても、高インフレ対処する力強い利上げを継続すべきとの見解を緩めていない。パウエル議長を含め、ほとんどのFOMCメンバーが来年も利上げを継続し、4%以上の水準で維持すべきとの見解を示している。
FRBはインフレ対応のために0.75ポイントの追加利上げが、9月21日のFOMCで決定される可能性は高まり、多少の上下があっても、債券利回りの上昇とドル買いがまだ継続しそうだ。
日銀は真逆の金融政策の為に日米の金利差は拡大傾向が持続しそうで、円安の天井がまだ見えない。由一の懸念は日銀が145円以上のどのレベルで介入すべきとみているかだ。
個人投資家のUSD/JPYのポジションは、143円85銭でドルの買い持ちは81%と1%down。EUR/JPYは143円95銭時点でユーロの買い持ちは59%と0%down。
※注 TSRとは弊社独自の指標で、ニューヨーク引け値が、この価格(TSR)を上回って終われば当日は上げ、下回れば下げの傾向が強いことを示唆する指標であるが日中、新情報等によってブレイクする場合がある。なおトレーディングはご自身の判断でお願いします。