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- 板垣哲史-きょうの戦略$/¥=143.90(9月12日)
板垣哲史-きょうの戦略$/¥=143.90(9月12日)
- 2022/9/12
- 板垣哲史 本日の$/¥

TSR:143円90銭
本日のUSD/JPY予想レンジ:143円65銭-144円65銭
前日のUSD/JPY実績レンジ:144円13銭-141円50銭-142円65銭(09日)
欧州市場では、ドル円は前日NYで上げた分の巻き戻しから一時ドルが、急落したが、142円台後半まで買い戻し。主たる原因は、この日も黒田日銀総裁や鈴木財務相などから円安を強くけん制する発言が相次いだためだが、141円台半ばからドル買いの反発が起きた。が、流れは、ドル買い・円売り傾向が継続。
NY市場では、欧州のドル売りの流れが、いったん収まり、142円台でもみ合う展開。日米の金利差から円売り・ドル買いが出やすい地合いに変わりはないが、米長期金利の若干の反落と共に、ダウも上昇に転じ、ドル円も142円半ばで小動きとなった。7月卸売在庫改定値は前月比+0.6%と、予想外に速報値+0.8%から下方修正された。伸びは2020年12月来で最小となった。インフレ数値の安定までしばらくは、神経質な動き。
※米経済指標の発表結果:9月09日(金)
21:30 カナダ8月失業率 5.4%(予想:5.0%、7月:4.9%)
23:00 米7月卸売在庫改定値 前月比+0.6%(予想:+0.8%、速報値:+0.8%)
01:00 ウォラー米FRB理事討論会参加(9月21日のFOMCで大幅の利上げ支持を表明)
FRBのパウエル議長を含め、ほとんどのFOMCメンバーが来年も利上げを継続し、4%以上の水準で維持すべきとの見解を示しているが、まだアップ&ダウンが続きそうだ。
日銀は真逆の金融政策の為に日米の金利差は拡大傾向が持続しそうで、円安の天井がまだ見えない。唯一の懸念は日銀が145円以上のどのレベルで介入すべきと観ているかだ。
個人投資家のUSD/JPYのポジションは、142円64銭でドルの買い持ちは80%と2%down。EUR/JPYは143円25銭時点でユーロの買い持ちは59%と0%down。
※注 TSRとは弊社独自の指標で、ニューヨーク引け値が、この価格(TSR)を上回って終われば当日は上げ、下回れば下げの傾向が強いことを示唆する指標であるが日中、新情報等によってブレイクする場合がある。なおトレーディングはご自身の判断でお願いします。