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- 板垣哲史-きょうの戦略$/¥=144.60(10月4日)
板垣哲史-きょうの戦略$/¥=144.60(10月4日)
- 2022/10/4
- 板垣哲史 本日の$/¥

TSR:144円60銭
本日のUSD/JPY予想レンジ:144円05銭-145円05銭
前日のUSD/JPY実績レンジ:144円16銭-145円31銭-144円69銭(03日)
世界各国の中央銀行はインフレを抑え込もうと急ピッチで利上げを進めている。ただ、唯一物価高にも拘らず、利上げができないのは、日本銀行だけである。
欧州市場でドル・円は底堅く推移し、145円31銭まで一時買われた。(日銀介入なし)。またこの日発表された欧州の経済指標は悉く予想数値を下回ったことと、ウクライナ情勢の悪化を警戒したユーロ売りが強まり、対ドルで0.98ドルを一時割り込んだ。米10年債利回りの上昇は一服したが、米金利先高観が根強くあり、ドルは下げづらい展開。
NY市場では、米国の重要経済指標が発表されたが、悉く下方修正で、その反応で、米債券利回りが低下に転じ、ヨーロッパ時間で、145円台に乗せたドルも売られ、144円半ばまで下げた。それに伴い、ダウは一気に700ドル以上上昇し、下げの不安を払しょくした。
日米の金利差の拡大傾向が続いていることから、日銀の再度為替介入を145円レベルで強く警戒するも、円安のトレンドに変わりはなさそうだ。
※欧州経済指標の発表結果:10月03日(月)
・英9月製造業PMI改定値は48.4に下方修正
・ユーロ圏9月製造業PMI改定値は48.4に下方修正
・独9月製造業PMI改定値は47.8に下方修正
※米重要経済指標等の発表結果:10月03日(月)
・米9月製造業PMI改定値 52.0(予想:51.8、速報値:51.8)=予想とほぼ一致
・米9月ISM製造業景況指数 50.9(予想:52.4、8月:52.8)=下方修正
・米8月建設支出 前月比‐0.7%(予想:-0.1%、7月:-0.4%)=下方修正
年内あと2回のFOMC会合で、100BP近く引き上げ、来年第1四半期にも0.25%の利上げが予想されていたが、一部景気減速や世界の金融状況から、FRBは、利上げペースを加速できないとの見方も浮上。
個人投資家のUSD/JPYのポジションは、144円44銭でドルの買い持ちは80%と0%up。EUR/JPYは142円03銭時点でユーロの買い持ちは58%と0%up。
※注 TSRとは弊社独自の指標で、ニューヨーク引け値が、この価格(TSR)を上回って終われば当日は上げ、下回われば下げの傾向が強いことを示唆する指標であるが日中、新情報等によってブレイクする場合がある。なおトレーディングはご自身の判断でお願いします。