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- 板垣哲史-きょうの戦略$/¥=139.80(11月18日)
板垣哲史-きょうの戦略$/¥=139.80(11月18日)
- 2022/11/18
- 板垣哲史 本日の$/¥

TSR:139円80銭
本日のUSD/JPY予想レンジ:139円95銭-140円95銭(ドルレンジ)
前日のUSD/JPY実績レンジ:138円88銭-140円67銭-140円20銭(17日)
欧州市場では、前場は、時間外の米10年債利回りが3.67%台まで低下するにつれて売りが強まり、一時138.88円と本日安値を更新した。その後、米金利が一転して3.74%台まで上昇するにつれ、ドル円は一時140円台まで買い上げられた。ユーロも同じく1.0393-1.0338-1.0406-1.0336と米金利に振り回される展開。
NY市場では、この日発表された米経済指標の結果が米住宅、雇用関連指標が予想上回り、ドル買いの動きとなり、ドル円は一時140円72銭までドルが買われ、ダウ工業株30種平均は売られ一時約300ドルまで下げた。その後、ブラード米セントルイス連銀総裁は、「インフレを鈍化させるため金融当局は政策金利を最低でも5.00-25%まで引き上げるべきだ」と述べたことで、ドルは全般に底堅くなった。
日銀は、今年の貿易赤字が20兆円規模まで拡大する可能性があり、さらなる介入を準備している気配があるが、日米の金利差が縮小する気配がない現状では、基本円安が続きそうだ。
※本日の欧米市場の経済指標等 11月17日(木)
・米週次新規失業保険申請件数 22.2万件(予想:22.8万件、前回:22.5万件)=$買い
・米10月住宅着工件数 142.5万戸(予想:141.1万戸、9月:143.9万戸)=$買い
・米10月住宅建設許可件数 152.6万戸(予想:151.5万戸、9月:156.4万戸)=$買い
・米11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 -19.4(予想:-6.0、10月:-8.7)=$売り
・ボウマン米FRB理事討論会参加(金融リテラシー関連)
・メスター米クリーブランド連銀総裁開会あいさつ(金融安定化会議)
・カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁質疑応答
今後のFOMCの会合で、12月0.50%、来年1月にも0.25%の利上げが予定されていると市場は想定していたが、昨日のFRB理事の発言はインフレ対策から利上げ継続のニュアンスを示唆し、まだ予断は許せない。少なくとも、金利を下げるという話は全くないので、ドルは底堅い。
18日早朝に発表された日本の10月全国消費者物価コア指数は、前年比+3.6%で市場予想の+3.5%を上回った。
個人投資家のUSD/JPYのポジションは、140円35銭でドルの買い持ちは74%と1%up。EUR/JPYは145円38銭時点でユーロの買い持ちは55%と1%up。
※注 TSRとは弊社独自の指標で、ニューヨーク引け値が、この価格(TSR)を上回って終われば当日は上げ、下回われば下げの傾向が強いことを示唆する指標であるが日中、新情報等によってブレイクする場合がある。なおトレーディングはご自身の判断でお願いします。