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- 板垣哲史-きょうの戦略$/¥=134.80(12月5日)
板垣哲史-きょうの戦略$/¥=134.80(12月5日)
- 2022/12/5
- 板垣哲史 本日の$/¥

TSR:134円80銭
本日のUSD/JPY予想レンジ:134円00銭-135円50銭
前日のUSD/JPY実績レンジ:133円62銭-135円98銭-134円32銭(02日)
NY市場では、前々日に、パウエルFRB議長が、「利上げペースを緩める時期は早ければ12月となる可能性を指摘した」ことを受けてベージュブックも物価上昇ペース減速示し、連日ドル売りが優勢となり、この日も、FRBの利上げ減速を織り込みドル売り優勢で、ドル円は一時133円半ばまでドルが売られたが、この日発表された米雇用統計が、予想を上回り伸びとなり、平均時給も予想を上回る伸びになるなど強い結果となった事を受けて、ドル買いが強まり、ドル円は一時135.97円まで急上昇した。米10年債利回りも一時3.64%近辺まで上昇した。その後135円半ばで暫く、持ち合いとなるも、徐々にドルは売られて134円25銭で引きた。終日、上下に揺れ動く相場となり、ダウは35ドル弱で終了。
※12月2日(金)の欧米市場の経済指標等
・米11月失業率 3.7%(予想:3.7%、10月:3.7%)
・米11月非農業部門雇用者数 +26.3万人(予想:+20.0万人、10月:+28.4万人←+26.1万人)=一時ドル買い要因
・米11月平均時給 前年比+5.1%(予想:+4.6%、10月:+4.9%←+4.7%)
FRB高官はインフレが依然高過ぎ、歴史的にも大幅な利上げにもかかわらずインフレの鈍化ペースは想定以上に遅いとの見解。引き続きインフレ抑制の利上げが必要との見方で、最終的に利上げを終了する水準は想定されていた水準を上回る可能性に言及している。ブラード総裁は最悪の場合は7%まで引き上げる可能性に言及しており、引き続きドル下値を支える。
利上げペースの減速についての議長発言から、金利が頭打ち傾向となり、ドル売りの反応が過激に起きたとも言えよう。
しかしながら、頭を冷やせば、日米の金利差は程度の差があれ、開く方向は変わらず、インフレ傾向はまだ収まりを明確には見せず、日米の金利差は拡大の方向にあることから、潜在的ドル買いは根強く、まして、米金利を下げる状況では全くないといえよう。
個人投資家のUSD/JPYのポジションは、134円32銭でドルの買い持ちは65%と1%down。EUR/JPYは141円49銭時点でユーロの買い持ちは52%と1%down。
※注 TSRとは弊社独自の指標で、ニューヨーク引け値が、この価格(TSR)を上回って終われば当日は上げ、下回われば下げの傾向が強いことを示唆する指標であるが日中、新情報等によってブレイクする場合がある。なおトレーディングはご自身の判断でお願いします。