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- 板垣哲史-きょうの戦略$/¥=145.40(9月4日)
板垣哲史-きょうの戦略$/¥=145.40(9月4日)
- 2023/9/4
- 板垣哲史 本日の$/¥

TSR:145円40銭
本日のUSD/JPY予想レンジ:144円45銭-146円35円
前日のUSD/JPY実績レンジ:146円29銭-144円45銭-146円28銭(01日)
相場展開基調:米雇用統計の弱い結果で当初ドル売られるもその他の米経済指標が好結果でドル買戻し・金利上昇!
【欧州市場の為替相場動向】1日の欧州外国為替市場でドル円は下げ渋り。欧州市場でドル・円は動意が薄く、145円40銭台でのもみ合いが続く。この後発表された米国の雇用統計後に急落したドルだが、続いて発表された複数の米経済指標が好結果だったこともあり、一転ドル高が進行した。ドル円は146円台へ、ユーロドルは1.0811ドル、ポンドドルは1.26ドル割れまでドル買いが進んだ。米長・中期金利も高止まりしていることで、ドルが買われやすい状況。ユーロドルは上値が重い。公表された欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨を受けて早期利上げ期待が後退、一時1.0858ドルまで売られた。その後1.0880ドル台まで戻すも、米経済指標を受けたドル買いが重しとなって1.078ドル台まで再び押し戻された。
【米国市場の為替相場動向】米労働市場の過熱感の緩和が示されると、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が一段と後退し、米金利の低下とともにドル売りが先行した。22時前には一時144.45円と日通し安値を付けた。しかし、その後、売り一巡後は米金利の上昇とともに一転ドル買いが優勢に。8月米製造業PMI改定値や8月米ISM製造業景況指数、7月米建設支出が軒並み予想より強い内容だったことが分かると米金利の上昇とともに一転ドル買いが広がった。そして、次第に前日の高値146.25円を上抜けて、1時過ぎに146.29円まで上値を伸ばした。米長期金利の指標である米10年債利回りは雇用統計後に付けた4.05%台から4.20%台まで急上昇した。メスター米クリーブランド連銀総裁が「インフレは一定の進展があるものの、依然として高すぎる」「失業率は3.8%と依然として低い」と発言したことも米金利の上昇につながった。
9月01日(金)【欧米市場の経済指標結果データ】
・独8月製造業PMI改定値 39.1(予想:39.1、速報値:39.1)
・ユーロ圏8月製造業PMI改定値 43.5(予想:43.7、速報値:43.7)
・英8月製造業PMI改定値 4.3(予想:42.5、速報値:42.5)
・ボスティック米アトランタ連銀総裁討論会参加(ケープタウン、米金融政策)
・米8月非農業部門雇用者数 +18.7万人(予想:+17.0万人、7月:+18.7万人)
・米8月失業率 3.8%(予想:3.5%、7月:3.5%)=ドル売り加速
・米8月平均時給 前年比+4.3%(予想:+4.4%、7月:+4.4%)
・カナダ4-6月期GDP 前期比年率-0.2%(予想:+1.2%、1-3月期:+3.1%)
・米8月製造業PMI改定値 47.9(予想:47.0、速報値:47.0)=ドル買戻し
・メスター米クリーブランド連銀総裁講演(インフレ関連)
・米8月ISM製造業景況指数 47.6(予想:47.0、7月:46.4)=ドル買戻し
・米7月建設支出 前月比+0.7%(予想:+0.5%、6月:+0.5%)
※注 TSRとは弊社独自の指標で、ニューヨーク引け値が、この価格(TSR)を上回って終われば当日は上げ、下回れば下げの傾向が強いことを示唆する指標であるが日中、新情報等によってブレイクする場合がある。なおトレーディングはご自身の判断でお願いします。