板垣哲史-きょうの戦略$/¥=151.20(11月13日)

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TSR:151円20銭
本日のUSD/JPY予想レンジ:150円80銭-151円80円
前日のUSD/JPY実績レンジ:150円79銭-151円60銭-151円53円(10日)

相場展開基調:今週は10月消費者物価指数(CPI)や10月生産者物価指数(PPI)といった重要インフレ指標や小売売上高に注目が集まる。さらに、サンフランシスコで、アジア太平洋経済協力(APEC)会合が11日から17日にかけて開催。注目引き続き、日銀当局によるドル売り・円買い介入の可能性には警戒!

【欧州市場の為替相場動向】10日の欧州外国為替市場でドル円は上値が重く、151円40銭台で伸び悩む。米10年債利回りの戻りは鈍く、積極的なドル買いは入りにくい。ユーロドルは1.0670ドル台、ユーロ円は161円60銭台にそれぞれ浮上。ユーロはポンドや豪ドルに対しても強含む。

ポンド・円はもみ合いか。英中央銀行金融政策委員会(MPC)当局者はインフレ抑制に前向きな見解を示しているものの、消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化すればポンド売り先行。半面、国内経済への不透明感は和らぎ、ポンドの下げを抑制しそうだ。一方、日英金利差で下げづらいものの、為替介入観測で円売りは限定的。

豪ドル・円は弱含みか。豪準備銀行(中央銀行)は、「インフレ率の目標への押し下げで、一段と確信できるようになるには利上げが適切と判断」として、政策金利の0.25ポイント引き上げを決めた(4.35%へ)。

【米国市場の為替等相場動向】10日のニューヨーク外為市場でドル円は151円32銭へ弱含んだのち、米10年債利回りが4.64%付近まで再び上昇するなか、151円60銭まで上昇し、引けた。

カナダドル・円は弱含みか。10月雇用統計では失業率が予想以上に上昇、雇用者数の伸びも縮小し、カナダ中央銀行が指摘する「これまでの利上げが経済活動を抑制」という状況が示されたことから、利上げ終了の見方が広がり、カナダドルは引き続き買いづらいとみられる。

ユーロ・円はもみ合いか。日欧金利差で上昇基調を維持する見通し。欧州中央銀行(ECB)の政策金利引き上げ再開は見込みにくいものの、製造業や景況感が好転すれば、ユーロの押し上げ要因となりそうだ。一方で、15年ぶりの高値圏に浮上し、調整の売りも出やすい。日本の為替介入が期待されるなか、円売り縮小の可能性も。

10月10日(金)
・豪準備銀行四半期金融政策報告
・英7-9月期GDP速報値 前年比+0.6%(予想:+0.5%、4-6月期:+0.6%)
・ローガン米ダラス連銀総裁講演(ECBマネーマーケット会議)
・ボスティック米アトランタ連銀総裁「インフレは高過ぎる、鈍化させるために我々ができる全てのことをやるべき」
・米11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値 60.4(予想:63.8、10月:63.8)
・米中首脳15日に会談

今週の注目ポイント
・米中首脳会談、米政府機関閉鎖の行方、米CPI、PPI、小売売上高、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性には引き続き警戒!

14日 10月消費者物価指数(CPI) 予想0.1%、グールズビー米シカゴ連銀総裁が講演
15日 10月月次財政収支:予想-300億ドル(午前4時)、10月小売売上高:予想-0.1%、10月生産者物価指数(PPI)、11月ニューヨーク連銀製造業景気指数:予想-2.6、9月企業在庫
16日 10月輸出入物価指数、週次失業保険申請件数、11月フィラデルフィア連銀景況指数:予想-11.0、10月鉱工業生産(前月比予想-0.4%)・設備稼働率(予想79.4%)、11月NAHB住宅市場指数:予想40、9月対米証券投資、メスター米クリーブランド連銀総裁が23年の金融安定会議で基調演説、ウィリアムズ米NY連銀総裁、バーFRB副議長が講演
17日 10月住宅着工件数・建設許可件数:予想134.5万件、つなぎ融資期限、グールズビー米シカゴ連銀総裁が講演、コリンズ米ボストン連銀総裁があいさつ、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が基調演説

  • ●欧州
    13日 デキンドスECB副総裁の講演
    14日 独ZEW、ECBチーフエコノミスト、レーン氏が会合参加
    15日 EU、秋の経済見通し公表、仏CPI、失業率
    17日 ラガルドECB総裁が講演
    ●日本
    13日 PPI前月比:0.0%、機械受注
    15日 GDP、鉱工業生産
    16日 コア機械受注、貿易収支
    ●英国
    13日 スナク英首相、外交政策に関する演説、英中銀マンMPC委員が講演
    14日 英中銀、チーフエコノミスト、ピル氏が討論会に参加
    15日 CPI
    16日 英中銀、ラムスデン副総裁が討論会参加、ECBのラガルド総裁やデキンドス副議長も参加
    17日 英中銀ラムスデン副総裁が基調演説
    ●中国
    15日 小売売上高、鉱工業生産

注 TSRとは弊社独自の指標で、ニューヨーク引け値が、この価格(TSR)を上回って終われば当日は上げ、下回れば下げの傾向が強いことを示唆する指標であるが日中、新情報等によってブレイクする場合がある。なおトレーディングはご自身の判断でお願いします。


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