大統領選挙まで1カ月!上昇期待もリスクヘッジは忘れずに

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多田幸大氏のコラム。株式、為替、コモディティ相場のトレンドや、今後想定されるシナリオと投資戦略。eワラントはもちろん、他の金融商品を使った投資戦術などをお届けします。

米大統領選まで残り1カ月となりました。29日に行われたテレビ討論会は大荒れの内容となりましたが、市場はバイデン候補優勢と判断したのか、討論会後の日本時間30日の後場に日経平均株価は大きく下落しました。今後も大統領選の戦況によっては日本の金融市場も、大きな影響を受けることが予想されます。そのため、これからの1カ月間においては、大統領選のニュースを確認しつつ、現在のポジションに対するヘッジニーズも一段と高まりやすくなると考えられます。

国内外の状況を再確認

現状認識としては、国内においては菅新政権による政策期待が高まっているほか、年内解散総選挙への思惑等も根強く、日経平均は23,000円から23,500円レベルでのこう着ながらも、需給状況は良好です。NTT(9432)がNTTドコモ( 9437)を完全子会社化するといった報道も伝わるなど、企業動向に関する報道が活発化していることもポジティブ要因となるでしょう。

また、新型コロナウイルスについては、日本では感染拡大をある程度抑え込んでいる状態にある一方で米国ではニューヨーク州で陽性率が増えてきており、一部地域でロックダウンを検討していると伝えられているほか、欧州においても感染拡大がみられています。

そのため、海外勢は自国のポジションを圧縮しつつ、リスク回避のため日本へ資金をシフトしてくる可能性が意識されるでしょう。また、安全資産とみなされ、一時は2,000米ドルの大台を史上初めて上回った金も、高値感からか足元で低迷しており、コモディティからの資金流出がみられているとみる市場参加者の声も聞かれています。これらの点からも、引き続き日本株市場の上昇基調継続に期待したいところです。

このような状況から、大統領選前にポジションをクローズするというよりは、短期的に日経平均の下落リスクをヘッジしつつ、株式の買い持ちを続けることで、波乱場面における収益機会を狙うことも有効になるでしょう。リスクヘッジには日経平均を対象とするプット型eワラントを買い付けておくことも一手です。

大統領選挙までのスケジュールを確認

大統領選までの重要イベントとしては、9月29日に第1回大統領候補による討論会が行われました。今後は、副大統領候補による討論会(10月7日)、大統領候補による第2回討論会(10月15日)、第3回討論会(10月22日)を経て、11月3日に大統領選挙投票日となります。接戦を演じた前回(2016年)を除けば、過去の大統領選挙では第2回目の討論会辺りまでには大勢が決まるケースが散見されていましたので、10月半ば辺りに変動率が高まる可能性も意識しておきたいところです。もちろん前回のように開票当日のボラティリティ急変にも気を配る必要はあるでしょう。

もっとも、トランプ大統領は郵便投票を批判しており、郵便投票の影響で大統領選の結果判明には何カ月もかかる可能性があるとの見方を示しています。また、今年の大統領選は連邦最高裁判所で決着するとの見方を示していることもあり、年内いっぱい不安定な状況になる可能性も覚悟しておく必要があります。

なお、市場は、現状支持率でリードしていると伝えられているバイデン氏が当選した場合、金融規制強化への懸念による貸し渋りや景気圧迫、さらにキャピタルゲイン増税懸念が警戒されると判断しているようで、株式市場では駆け込み的に利益確定の流れが強まることが懸念されています。

一方で、トランプ氏がテレビ討論会を経て逆転となれば、その時点で改めて株高が始まると見ているようです。足元では金融やエネルギー株に買戻しと見られる動きが観測されているため、バイデン氏優勢ながらも市場ではトランプ氏勝利に対するヘッジもみられているのが実情です。

重要イベントを抑えておくことで、イベント前後の動向などにおいて落ち着いた投資姿勢を続けることができるでしょう(参考:2020年末までの政治・経済イベントをチェック!) 。 イベントで相場が大きく動くようであれば、荒れ相場に強いeワラントを活用した戦略がこれまで以上に有効になるかもしれません。

(eワラント証券 多田 幸大)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。


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