上昇続く暗号資産相場を中長期的にフォローする方法

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多田幸大氏のコラム。株式、為替、コモディティ相場のトレンドや、今後想定されるシナリオと投資戦略。eワラントはもちろん、他の金融商品を使った投資戦術などをお届けします。

昨年後半から大きく上昇しているビットコインやイーサリアムなどの暗号資産相場ですが、トレンドとしては依然として上昇基調にあります。各国中央銀行が緩和的な金融政策を継続していることに伴う資産価格の高騰が要因の1つと考えられますが、それ以外にも要因があるのかもしれません。

今後もこのトレンドが続くようであれば、ビットコインプラス5倍トラッカーやイーサリアムプラス5倍トラッカーを使って暗号資産相場の上昇トレンドをフォローしてみるのも一案です。ただし、レバレッジトラッカーもeワラントの一種ですので、各銘柄には満期が設定されています。単純に保有し続けるだけでは、トレンド途中に訪れる満期でポジションが決済されてしまうこともあり得ます。

暗号資産相場の状況

下図1、2は昨年12月以降のビットコイン、イーサリアムの日足チャートです。例えば、ビットコインは昨年秋以降緩やかに上昇基調にありましたが、昨年末から上げ足を速め、3月中旬には最高値となる61,780米ドルにまで上昇しました。60,000米ドルの節目到達に伴う達成感からその後はやや軟調に推移していましたが、3月末には再び上昇に転じ、直近では5万米ドル台後半を推移しています。一方のイーサリアムも似たように推移をしていましたが、足元では2月下旬につけた高値を更新するなど、ビットコインを上回るパフォーマンスを見せています。

トレンドをはかる移動平均やパラボリックを見ると、ビットコインもイーサリアムも引き続き上昇基調にあることがわかります。

ここ数カ月の暗号資産相場の上昇の要因としては、前述の資産価格の高騰に加えて、以下のようなニュースのヘッドラインが材料として作用したものと考えられます。

  • 米電気自動車のテスラがビットコインへの投資、同社製品のビットコイン決済開始を発表
  • 米オンライン決済ペイパルが加盟店でのビットコイン決済を開始
  • 米モバイル決済スクエアがビットコインを取得
  • 米モルガン・スタンレーが富裕層向けにビットコインファンドの提供を計画
  • ビットコインETFがカナダで上場、米フィデリティもETF上場を申請
  • メルカリが暗号資産関連事業を手掛ける子会社設立計画を発表

このほかにも、ここ数カ月の間にビットコインなど暗号資産をめぐる各企業の動向がニュースとして数多く報道されています。個人を中心とした投機的な取引で大きく上昇した2017年時と異なり、伝統的な金融機関を含む大企業や富裕層の需要が高まっていることが印象的です。今後も企業を中心とした大口の需要は増えていくものと予想され、ビットコインなど暗号資産価格が上昇していく可能性はあると考えられます。

レバレッジトラッカーを使った中長期投資法

「この先ビットコインやイーサリアムが上昇すると考えているので、暗号資産相場の上昇を収益機会にしたい」とお考えの場合、暗号資産現物やCFDを投資対象として選ぶことができますが、eワラントのレバレッジトラッカー(プラス5倍トラッカー)を使って代替的に暗号資産相場の上昇を収益機会に変えることができます。

「レバレッジトラッカー」は、ビットコインやイーサリアム、日経平均株価など、対象となる相場(以下、「対象原資産」と言います)の値動きに価格が連動する有価証券です。レバレッジトラッカーには、対象原資産の価格の変動幅のプラス5倍にほぼ連動する「プラス5倍トラッカー」と、対象原資産の価格の変動幅のマイナス3倍にほぼ連動する「マイナス3倍トラッカー」の2タイプがあります。対象原資産の価格が上昇するとプラス5倍トラッカーの価格は上昇し、マイナス3倍トラッカーの価格は下落します。逆に、対象原資産の価格が下落するとプラス5倍トラッカーの価格は下落し、マイナス3倍トラッカーの価格は上昇します。

CFDと比較すると、対象原資産の変動幅に連動する仕組みは同様ですが、レバレッジトラッカーはeワラントの一種なので、他のeワラントと同様に追証発生のリスクはありません。このため、レバレッジ取引に不慣れな方でも比較的取り組みやすいレバレッジ商品と言えます。

ただし、レバレッジトラッカーにも他のeワラント同様に「満期日」が設定されています。満期日まで保有された場合、満期参照原資産価格に応じて自動的に差金決済が行われます。レバレッジトラッカーの満期決済金額の算出式は以下の通りです。

  • プラス5倍トラッカー
    (7円 + 5 ×(満期参照原資産価格 - 権利行使価格)×1ワラント当たり原資産数 × 満期日の為替スポットレート) × 保有ワラント数
  • マイナス3倍トラッカー
    (5円 +(-3)×(満期参照原資産価格 - 権利行使価格)×1ワラント当たり原資産数 × 満期日の為替スポットレート) × 保有ワラント数

ビットコインレバレッジトラッカーやイーサリアムレバレッジトラッカーの満期日は取引開始日から2カ月程度となっています。言い換えると、1銘柄を保有するだけでは最長でも2カ月程度の価格変動の影響を享受できないということになり、半年や1年、それ以上の中長期的なトレンド継続を想定する場合には十分に対応ができないということになります。

では、中長期的なトレンド継続を想定する場合には、レバレッジトラッカーは不向きなのでしょうか?

いえ、そうではありません。ただし、少し工夫が必要になります。具体的には、満期が来る前に保有しているレバレッジトラッカーを一度決済し、さらに満期が先の銘柄に乗り換える、いわゆる「ロールオーバー」を行うことで、中長期的に暗号資産相場の変動を収益機会に変えることができます。

例えば、2月に追加された4月限月のビットコイン先物(リンク債)を対象とするレバレッジトラッカーの場合、満期日は2021年4月14日に設定されていますので、最終取引日の4月13日までに、5月限月のビットコイン先物(リンク債)を対象とするレバレッジトラッカー(満期日:5月12日)に乗り換えることで、5月までのビットコイン相場の変動を享受できることができます。さらに、5月の満期日前には今後追加予定の6月限月の銘柄に、6月には7月限月に、と繰り返すことで、中長期的にビットコイン相場に投資し続けることが可能です。

eワラントにはお客様の買値と売値の間に価格差(スプレッド)があるので、スプレッドのぶんだけ評価額が減少してしまうことにはなりますが、中長期的にトレンドが継続すればスプレッドによる減少分を吸収し、さらに収益をあげることも可能と考えられます。ぜひご検討ください。

(eワラント証券 多田 幸大)

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

* 本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。


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