7日、FOMC議事録の内容を受け金融引き締めへの警戒が高まり大幅続落で終了
- 2022/4/8
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
7日、FOMC議事録の内容を受け金融引き締めへの警戒が高まり大幅続落で終了
7日、3月に開催されたFOMCの議事要旨が公表され、バランスシートの縮小で、参加メンバーが総じて合意していたことが分かり、金融引き締めのスピードが速まるといった見方からハイテク株の比率が高いナスダック総合指数など、アメリカの主要株価指数が揃って下落していたことが東京市場の売り材料となった。日経平均は300円を超す下落幅で始まり、そのまま下げ幅を広げる展開になると27,000円を割り込み、26,801円をつけるなど一時548円安となる場面があった。一方午後に入ると、買い戻しで下げ幅を縮める場面があったが、時間外のNYダウ先物がマイナス圏で推移していたことに加え、他のアジア市場が下げ幅を広げるなど、軟調な値動きとなっていたことから戻しきれず、3月18日以来となる27,000円割れで取引を終えた。
そうしたなか業種別では、医薬品、水産・農林、食料品の3業種が値上がり。一方値下がりは、電気機器、非鉄金属、ガラス・土石、金属製品、サービス、不動産、鉱業など29業種、変わらずが電気・ガスの1業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、アステラス製薬、日経ダブルインバース、武田薬品、セブン&アイHDの4銘柄のみが上昇となったが、JTOWER(G)が-9.91%と下落が目立ち、レーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテストなどが安かった。日経平均株価の終値は26,888円57銭、-461円73銭、TOPIXの終値は1,892.90ポイント、-30.01ポイント。プライム市場の売買高は概算で11億88百万株、同売買代金2兆8,624億円。