20日、日銀金融政策決定会合の結果を受け大幅安、日経平均は一時800円超下落
- 2022/12/21
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
20日、日銀金融政策決定会合の結果を受け大幅安、日経平均は一時800円超下落
20日、現状維持と見られていた日銀金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロールの修正が発表されたことが事実上の利上げと受け取られ東京市場の売り材料となった。日経平均は前日までの3日間で900円超下落していたこともあって小幅高で始まり、その後は日銀金融政策決定会合の結果発表を控え小動きとなるなか、小幅高で午前の取引を終えていたが、日銀会合の結果、イールドカーブ・コントロールの許容範囲を従来のプラスマイナス0.25%から同0.5%に引き上げるとしたことが昼休み中に伝わると、事実上の利上げと受け取られ長期金利が急上昇した。また225先物が大幅安となったことに加え、為替市場ではドル円が売られ133円台前半まで下落する展開となった。一方、午後の現物取引が始まると、日経平均は下げ幅を広げる展開となり26,416円をつけるなど一時820円安となる場面があったが、取引終了間際に買い戻しが入りわずかに下げ幅を縮めて終えた。日経平均、TOPIXともに4日続落となっている。
そうしたなか業種別では、銀行、保険、電気・ガス、証券、商品の4業種が値上がり。値下がりは、不動産、精密機器、輸送用機器、電気機器など29業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、第一生命HDが+9.42%、りそなHDが⁺6.39%と上昇が目立ち、三菱UFJFG、三井住友FGなどが高かった反面、マイクロ波化学(G)、日経レバレッジETF、ソフトバンクG、日本電産などが安かった。日経平均株価の終値は26,568円03銭、-669円61銭、TOPIXの終値は1,905.59ポイント、-29.82ポイント。プライム市場の売買高は概算で18億43百万株、同売買代金4兆0,756億円。
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