15日、5営業日ぶりの小幅反落、円安や選挙の思惑で上昇するも売りに押される
- 2023/6/16
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
15日、5営業日ぶりの小幅反落、円安や選挙の思惑で上昇するも売りに押される
15日、注目された米FOMCで、11会合ぶりに利上げを見送ったものの、年内に2回利上げする可能性があることを示唆したことを受けNYダウが下落して終えていたことや、前日までの4日続伸で33年ぶりの高値圏にあることから利益確定と見られる売り物に押され、東京市場は小幅安で取引が始まった。日経平均は取引開始後に116円安となる場面があったが、売り込む動きは見られず、午前中は前日の終値を挟んで強弱が対立する値動きとなった。一方、午後に入ると、為替市場でドル円が141円台に乗せて推移していたことから輸出関連株が買われたことに加え、立憲民主党が16日に内閣不信任案を提出するとの報道を受け、衆議院の解散総選挙の思惑が広がって225先物に買いが入り、日経平均は33,767円をつけるなど一時264円高となったが、連騰に対する警戒もあって徐々に上値が重たくなると取引終了にかけて売り物が優勢となり、結局小幅安で終えた。
そうしたなか業種別では、証券、商品、海運、その他金融など18業種が値上がり。値下がりは、医薬品、小売、紙・パルプ、陸運、電気・ガスなど15業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、カバー(G)が+12.88%、ソシオネクストが+7.94%と上昇が目立ち、ニデック、ルネサスエレクトロニクス、東京エレクトロンなど15銘柄が高く、値下がりは、エーザイ、楽天Gの下落が目立ち、第一三共、ANYCOLORなど15銘柄が安かった。日経平均株価の終値は33,485円49銭、-16円93銭、TOPIXの終値は2,293.97ポイント、-0.56ポイント。プライム市場の売買高は概算で15億69百万株、同売買代金4兆3,825億円。
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