10日、ETFの分配金捻出の売りが意識され上値が重く、今年初の5日続落で終了
- 2023/7/11
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
10日、ETFの分配金捻出の売りが意識され上値が重く、今年初の5日続落で終了
10日、米6月雇用統計の結果を受けドルが下落したことや、ETFの分配金捻出に伴う売りが意識され上値の重石となった。東京市場は小幅高で始まったあと、一旦プラスに転じたものの買いが続かず、徐々に売り物に押される展開となった。また、10時半過ぎに中国の6月CPIや同PPIが発表され予想を下回ったことも投資家のセンチメントの悪化につながり、225先物に売りが出て下げ幅を広げる展開になると、午後の取引開始早々に日経平均は32,065円をつけるなど一時322円安となる場面があった。その後買い戻されて一瞬プラスに浮上する場面があったが、取引終了にかけてETFの売りが意識され下げ幅を広げて終えた。
そうしたなか業種別では、鉱業、紙・パルプ、小売、建設など9業種が値上がり。値下がりは、海運、輸送用機器、医薬品、電気機器、精密機器など24業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、ソシオネクストが-5.78%と下落が目立ち、第一三共、日本郵船、ディスコなど22銘柄が安かった反面、良品計画が値幅制限いっぱいまで買われ+21.86%と上昇が目立ち、楽天G、ソフトバンクGなど8銘柄が高かった。日経平均株価の終値は32,189円73銭、-198円69銭、TOPIXの終値は2,243.33ポイント、-11.57ポイント。プライム市場の売買高は概算で15億15百万株、同売買代金3兆6,945億円。
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