28日、続落、日銀の金融政策に関する事前の報道や結果を受け乱高下して終了
- 2023/7/29
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
28日、続落、日銀の金融政策に関する事前の報道や結果を受け乱高下して終了
28日、日本時間27日の深夜に、日銀がYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正案を議論すると伝わり、米国為替市場で円高に振れていたことやNYダウなど主要指数が下落して終えていたことなどが嫌気され、東京市場は売り先行で始まった。日経平均は446円安で始まると、その後は金政策決定会合の結果待ちで小動きのまま午前の取引を終えた。一方午後の取引開始とほぼ同時に、日銀がYCCの運用を柔軟化すると伝わり、買い戻しが入って45円安まで下げ幅を縮める場面があったが、買い戻しが一巡すると再び売り物が優勢となり、午前の安値を下回ってさらに下げ幅を広げる展開となった。また13時15分ごろには32,037円をつけ853円安となるなど大幅安となったが、取引終了にかけて買い戻され、下げ幅を大幅に縮めて終える結果となった。
そうしたなか業種別では33業種中、銀行、保険、ゴム、鉱業など14業種が高かった反面、電気・ガス、食料品、鉄鋼、不動産、輸送用機器など19業種が安かった。また全市場の売買代金上位30銘柄では、第一生命HDが+7.18%、三菱UFJFGが+5.28%と上昇が目立ったほか、三井住友FG、東京エレクトロンなど12銘柄が高かった反面、ルネサスエレクトロニクス、キヤノン、日産自動車など17銘柄が安く、変わらずは1銘柄だった。日経平均株価の終値は32,759円23銭、-131円93銭、TOPIXの終値は2,290.61ポイント、-4.53ポイント。プライム市場の売買高は概算で24億56百万株、同売買代金5兆7,000億円。
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