31日、金融政策のイベント通過であく抜け感したことや業績期待で大幅反発
- 2023/8/1
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
31日、金融政策のイベント通過であく抜け感したことや業績期待で大幅反発
31日、前週末の日銀金融政策決定会合の結果や植田日銀総裁の会見を受け、NY外国為替市場で円安に振れていたことや、欧米の主要指数が上昇して終えていたことが買い安心感につながり、東京市場は大幅高で取引が始まった。日経平均は33,000円台に乗せて始まると、為替市場でドル円が140円台後半から141円台に乗せていたことが先物の買いを誘って上げ幅を広げる展開となり、10時10分ごろには33,402円をつけるなど一時642円高となる場面があった。一方午後に入ると、徐々に売り物に押される展開となって伸び悩みが目立つようになり、266円高まで上げ幅を縮めたが、他のアジア市場がプラス圏で堅調に推移していたことやドル円が141円台後半で推移していたことが輸出関連株などの下支えとなり、もち直して終えた。TOPIXは年初来高値と33年ぶりの高値を更新して終えている。
そうしたなか業種別では、精密機器、輸送用機器、鉄鋼、電気・ガスなど29業種が値上がり。値下がりは、海運、空運、金属、鉱業の4業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、ソシオネクストが+9.43%、日立が+6.75%、第一三共が+5.64%と上昇が目立ち、ルネサスエレクトロニクス、HOYAなど22銘柄が高かった反面、ファナックが-7.27%と下落が目立ち、キーエンス、ヤクルト、商船三井など8銘柄が安かった。日経平均株価の終値は33,172円22銭、+412円99銭、TOPIXの終値は2,322.56ポイント、+31.95ポイント。プライム市場の売買高は概算で19億97百万株、同売買代金5兆1,035億円。
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