2日、3営業日ぶりの反落、米長期債の格下げや国内金利の上昇を受け売りが膨らむ
- 2023/8/3
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
2日、3営業日ぶりの反落、米長期債の格下げや国内金利の上昇を受け売りが膨らむ
2日、取引開始前に格付け会社フィッチ・レーティングスが、米長期外貨建て発行体格付けをAAAからAAプラスに引き下げたと発表したことがきっかけとなって投資家心理が悪化したことから、東京市場は売り先行で始まった。日経平均は353円安で始まり、33,000円をサポートにもみ合いが続いていたが、国内の長期金利が一段と上昇したことや午後に入って為替市場でドル円が円高に振れ、14時台に142円60銭台まで上昇したことが225先物売りにつながると、日経平均は32,628円をつけ848円安となる場面があった。その後、取引終了前に買い戻されて下げ幅を縮めて終えたが、今年最大の下げ幅となった。
そうしたなか業種別では、鉱業、輸送用機器、非鉄金属の3業種が値上がり。値下がりは、証券、商品(-4.92%)、保険(-4.85%)、電気・ガス(-3.05%)、精密機器(-3.02%)など30業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、トヨタ自動車、キーエンス、メルカリ、楽天Gの4銘柄が値上がり。値下がりは、ゼンショーホールディングスが-14.65%、野村HDが-8.52%、東京海上HDが-5.85%と下落が目立ち、アドバンテスト、日経レバレッジETF、ファーストリテイリング、ソフトバンクGなど26銘柄が安かった。日経平均株価の終値は32,707円69銭、-768円89銭、TOPIXの終値は2,301.76ポイント、-35.60ポイント。プライム市場の売買高は概算で18億34百万株、同売買代金4兆4,846億円。
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