3日、大幅続落、米国金利の上昇やナスダックなど半導体関連株の下落が売り材料
- 2023/8/4
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
2日、3営業日ぶりの反落、米長期債の格下げや国内金利の上昇を受け売りが膨らむ
3日、米国債の格付けが引き下げられたことや、来週行われる米国債の入札で、発行額が増える見通しとなったことが嫌気され国債が売られて米長期金利が上昇し、一時4.12%とつけるなど、昨年11月以来およそ9ヵ月ぶりの高水準となったことを受け、ナスダック総合や半導体関連株の値動きを示すSOX指数が2~4%近い下落率となり、東京市場にも売りが波及する結果となった。日経平均は331円安で始まったあと方向感のない値動きとなり、200円ほどのレンジでのもち合いとなっていたが、国内の長期金利も上昇していたことから日米の金利上昇が嫌気され、東証プライム市場でほぼ9割の銘柄が下落するなど、午後に入ってからも上値が重く、今日のほぼ安値で終える結果となった。
そうしたなか業種別では、海運、紙・パルプの2業種が値上がり。値下がりは、非鉄金属、輸送用機器、ゴム、鉱業、保険、ガラス・土石、空運、繊維など31業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、伊藤忠テクノソリューションズが+10.92%、日本郵船が+7.24%と上昇が目立ち、川崎汽船、日経ダブルインバースなど10銘柄が高かった反面、TDKが-10.23%と下落が目立ち、トヨタ自動車、ニデック、日立など20銘柄が安かった。日経平均株価の終値は32,159円28銭、-548円41銭、TOPIXの終値は2,268.35ポイント、-33.41ポイント。プライム市場の売買高は概算で17億94百万株、同売買代金4兆3,391億円。
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