10日、大幅反発、日経平均は今年最大の上げ幅となり31,700円台を回復
- 2023/10/11
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
10日、大幅反発、日経平均は今年最大の上げ幅となり31,700円台を回復
10日、3連休中の海外で、現地6日に発表された米9月雇用統計の結果が予想を大幅に上回ったことを受け、米長期金利が上昇していたにもかかわらずNYダウなど主要指数が上昇して終えていたことや、ハマスがイスラエルを攻撃したと伝わり、中東での原油の供給不足が発生するのではないかといった警戒から原油が買われて価格が上昇するなど、混乱したたなかでも10日の米国市場が続伸して終えていたことが好感され、東京市場は買い先行で始まった。日経平均は31,300円台に乗せて始まり、そのまま上げ幅を広げる展開となり、31,800円に接近して午前の取引を終えた。また、国内の長期金利が低下すると、午後に入ってからも買いが衰えず31,818円をつけるなど、日経平均は一時823円高となる場面があった。取引終了間際に売り物に押されたものの、今年最大となる751円高で終えた。
そうしたなか業種別では、鉱業、海運、石油・石炭、卸売、電気・ガスなど31業種が値上がり。値下がりは、空運、水産・農林の2業種のみとなっている。また全市場の売買代金上位30銘柄ではすべてが値上がり。INPEXが+8.58%、伊藤忠が+7.13%、川崎汽船が+6.56%、商船三井が+6.03%と上昇が目立ち、三菱重工、三井物産なども高かった。上昇率が低かったのが、HOYA、キーエンス、ダイキン工業などとなっている。日経平均株価の終値は31,746円53銭、+751円86銭、TOPIXの終値は2,312.19ポイント、+48.11ポイント。プライム市場の売買高は概算で14億84百万株、同売買代金3兆4,982億円。
福永氏監修 Investors Handbook 2023 株式手帳 好評発売中
ご購入はここをクリック