31日、日銀金融政策決定会合の結果を受け乱高下するも反発して終了
- 2023/11/1
- 福永博之 マケコメ

マーケットコメント-マーケット情報
31日、日銀金融政策決定会合の結果を受け乱高下するも反発して終了
31日、日本時間の30日23時過ぎに、日銀が金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の再修正を議論すると伝わったことから国内金利の上昇が意識され、ナイトセッションで先物が大きく下落して終えていたものの、米国市場でNYダウなど主要指数が揃って大幅反発となっていたことが下支えとなり、日経平均はほぼ変わらず、TOPIXは小幅高で取引が始まった。取引開始後、日経平均はマイナスに沈んだが、TOPIXはプラス圏を維持して午前の取引を終えた。また昼休み中に、日銀がYCCの再修正を決めたと伝わると、売られていた225先物に買い戻しが入り、一気にプラスに転じて上げ幅を広げる展開となった。また、13時過ぎには30,973円をつけるなど一時276円高となる場面があったが、売り物に押されたあと持ち直し、反発して終えた。
そうしたなか業種別では、保険、水産・農林、食料品、小売、ガラス・土石など30業種が値上がり。値下がりは海運、電気機器、電気・ガスの3業種となっている。また全市場の売買代金上位30銘柄では、ゆうちょ銀行、オリエンタルランド、三菱UFJFGなど17銘柄が高かった反面、パナソニックHDが-8.91%、ルネサスエレクトロニクスが-6.03%、商船三井が-5.80%と下落が目立ち、アドバンテスト、ディスコ、日本郵船など13銘柄が安かった。日経平均株価の終値は30,858円85銭、+161円89銭、TOPIXの終値は2,253.72ポイント、+22.48ポイント。プライム市場の売買高は概算で19億84百万株、同売買代金4兆6,793億円。
福永氏監修 Investors Handbook 2023 株式手帳 好評発売中
ご購入はここをクリック