堀内昭利-本日の注目点(11月1日)
- 2021/11/2
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私の記憶が正しくないのだろうか?日本の選挙で円相場が動かなかった。しかも、政権勝利でも円安に振れた。こんなこと過去になかったと思うのだけど。日本国内の指標などで円相場が動かなくなって久しいが、まさか選挙まで無視されるようになるとはね。東京市場は円売りが活発だったが、本尊NYは珍しくおとなしい。円売りは、日銀総裁推奨みたいなものだから、なんとも困ったものである。金曜に荒れたユーロは、一転して動意薄。上げは何度も否定されているからやはり大名行列だろうか。(11月1日22時過ぎ)
「闇を裂く道」吉村昭著。文春。大正7年に着工し、苦行難行の末、16年もかけて、昭和9年に完成した丹那トンネルの歴史小説。全て史実に沿っている。著者の作品に外れはない。当時のトンネル工事は大変で、犠牲者も多数出た。丹那トンネルができるまでは、国府津から御殿場のほうに迂回して、大変な思いで急坂をのぼっていった。今でも御殿場線として残っており、山北駅にはその名残がわかるはず。つまり、当時熱海には鉄道で行けなかったのである。トンネル工事が始まってから、トンネルの上にある丹那盆地の水が枯れてしまう。芦ノ湖の3倍の水量がなくなったとか書かれている。丹那盆地は、水がきれいでワサビなどが盛んだったが、村々は死活問題に直面する。その紛争とか、トンネルが崩れて、何人も死んだり、それはそれは、ため息が出るくらいの難事業だった。7年で完成するはずが、16年もかかったことからそれはよくわかる。当時の鉄道技術者たちの健闘ぶりが光る。なお、現在の新幹線は、新丹那トンネルを走っている。著者は、子供の頃に丹那トンネルに入る前に見えた慰霊碑からこの作品を書くことを思いついたそうだ。座布団5枚。
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