
ドル円はなかなか150円台に乗せませんが、米10年債は5%にタッチする場面がありました。今週に入ってからの通貨の強弱かをみると、中東情勢の緊迫を映し、スイスフランが最強となっています。次いで、ユーロ、オージー、ドル、最弱はキーウィです。ユーロが強いのが少し意外ですが、ユーロポンドで上昇している影響でしょう。
スイスフランが強いのと同様に、有事ということで金も上昇しています。ドル建てでは、7月20日以来の高値となる1984ドル台まで上昇、円建てでは史上最高値を更新しています。通常、金利を生まないは金利上昇局面では下落します。それが、ここまで上昇してくるのをみると、もちろん中東情勢の緊張もありますが、世界のパワーバランスの変化を感じます。
中東情勢の緊張が緩和すれば、金価格は上げ一服となるでしょう。ただ、少し長期的な視点でみれば、次に訪れるのは金融緩和です。金にとっては格好の上げ材料になります。また、金融緩和となれば、商品全体にも強材料となります。特に、太陽光パネルなどに使われる銀は今以上に注目されるのではないでしょうか。
いまの高値で金を買おうとは思いませんが、銀の23ドル以下は、安いように感じます。金が高くて買えないなぁと思っている方は、銀を考えてみてはいかがでしょうか。