<雑感>夜討ち朝駆けにご注意を
- 2017/1/13
- 佐藤りゅうじブログ

ようやく、ドル円が落ちてきた。12日には、113.76まで水準を引き下げる場面があった。トランプ政権に対する、期待感で昨年12月15日には、118.66まで上昇したが、約5円の下落だ。
ただ、値動きをみると、どうにもわかりにくい。たとえば、11日の取引をみると、トランプの記者会見を受けて、116円台後半から、114.25まで突っ込んだ。この下げの過程で投げが出たのだろうが、この程度の下げ幅や値動きをみると、投げ切ってはいない。よって、戻りは、ヤレヤレ売りが出るとみていたのだが、なんとこの日のNYクローズにかけては、買われて、115円台半ばまで上昇している。まぁ、この上昇が、次の下げのエネルギーになっている部分もあるのだが、値動きとしては、非常に荒い。
さらに、きのうだが、再度、売られて、ロンドン序盤に113.76まで突っ込んだ。そして、NYの午後3時くらいまで、113円台後半~114円台前半でのもみ合いとなった。通常の弱気相場なら、NYの午後3時までダレてしまえば、そのままNYクローズとなることが多い。しかし、昨日は、ナントそこから、フラブラと買われ、114円台後半まで戻した。挙句の果てに、東京では115円台を回復した。
きのう、おとといと、NYの午後3時(日本時間早朝5時)ころから、あれよあれよという間に、水準を引き上げている。上昇場面で、ファンドがチャートを作りに行く場面ならわかるが、昨年11月以降の上昇もあるので、1月は益出しに動いているとみられ、チャートを作りにいく可能性は低いだろう。まして、20日にトランプ氏が大統領に就任する。キャッシュポジションを高めておく場面だろう。また、テクニカル的にも、21日線が下降トレンドを示すなど、無理をして買う場面ではないはずだ。
崩れそうな場面で、似た様な時間に買い上げていくのは、気になる動きではある。相手がロボットかもしれないので、深刻に考える必要はないのかもしれないが、上記したように、こういった買いが下げにエネルギーになることもある。NY午後、東京早朝のドル買いが、途切れた時は、要注意とみている。
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