今週のビッグイベント、米雇用統計を通過した。非農業部門雇用者数が、事前予想を下回り、前月、前々月は下方修正された。これで、ドル売りとなったが、いまのところその流れも一段落となっている。23時に発表された米製造業受注も事前予想を下回り、FRBの9月利上げの可能性が多少低くなったとの思惑から、株価がしっかりとなっている。このことが、ドル円にとっては支援材料となっているようだ。

・豪ドルの下攻めに注意
さて、明日だが、NY市場が休場となることから、積極的な商いは限られるとみる。欧州勢も、ギリシャの国民投票を控えていることもあり、仕掛けいにくいだろう。そんな中、注目したいのは、オージーだ。明日、5月の小売売上高が発表される。オージー・ドルは、3月から0.7500ドル台の攻防を続けている。同水準を割り込むと、0.7000ドルまで特に目立った支持はない。また、スティーブンス豪準備銀行（RBA)総裁は、先日も「豪ドルはさらに下落する公算で、その必要があるとこれまで言ってきた。その見解に変わりない」と述べており、中銀としても豪ドルの下落を望んでいる。明日の、小売売上高が事前予想を大きく下回るようだと、再び0.7500ドル割れを試す可能性もある。注意深くみておきたい。

では、明日の主なイベントです。

10:30
豪5月小売売上高←非常に注目
(前月比)：事前予想0.50%（前回0.00%）

14:45
ユーロ圏リッカネン・フィンランド中銀総裁 講演

15:00
ユーロ圏コンスタンシオ欧州中銀（ECB）副総裁 講演

16:00
トルコ6月消費者物価指数
(前月比)：事前予想-0.03%（前回0.56%）
(前年比)：事前予想7.75%（前回8.09%）
トルコ6月CPIｺｱ指数(前年比)
事前予想7.60%（前回7.48%）

トルコ6月生産者物価指数
(前月比)：事前予想0.20%（前回1.11%）
(前年比)：事前予想6.68%（前回6.52%）

16:50
仏6月ｻｰﾋﾞｽ業PMI確報値
事前予想54.1（前回54.1）
仏6月総合PMI確報値
事前予想53.4（前回53.4）

16:55
独6月 ｻｰﾋﾞｽ業PMI確報値
事前予想54.2（前回54.2）
独6月総合PMI確報値
事前予想54（前回54）

17:00
ユーロ圏6月ｻｰﾋﾞｽ業PMI確報値
事前予想54.4（前回54.4）
ユーロ圏6月総合PMI確報値
事前予想54.1（前回54.1）

17:30
英6月ｻｰﾋﾞｽ業PMI←これで動くことが多い
事前予想57.5（前回56.5）
英6月総合PMI
事前予想56.7（前回55.8）

18:00
ユーロ圏5月小売売上高
(前月比)：事前予想0.10%（前回0.70%）
(前年比)：事前予想2.30%（前回2.20%）

 

休場：米国（独立記念日の振替休日）

それでは、7月3日もがんばっていきましょう！